既卒生の方へ
「歯科医師国家試験で、多浪する生徒は、学習方法が悪いのではないでしょうか?」
●匡試で多浪する生徒は、学部時代に、留年を繰りした生徒が多い
・留年する生徒には、決まったパターンが見受けられます。そのパターンは、
「教科書や参考書をまとめる→基礎から理解する→過去問を解く」。これは一般的に最も合理的なやり方に思われます。しかし現実には、最も不合理なやり方です。時間は足りなく、科目数も多いのに、このやり方をしていたら、間に合わないからです。結果、時間が足りなくなり、自分が好きな科目は必要以上に深堀りするが、興味のない、嫌いな科目などは、全く手を付けず、のパターンになりがちになります 。ですから、最も合理的な方法は、過去問をそろえる→過去問を整理する→必要な科目から、いきなり解いて、それに必要な知識を教科書やプリントで、その都度検索するのが正しいやり方。時間は限られているのに、教科書やプリントでまとめる→過去問を解くパターンを身に着けてしまっているために、国試学習でも、同じことをしてしまっている可能性が高いのでないか、と思われます。
●大学の授業は必ずしも、国試の対策になっていない。大学の定期テスト=国試の対策では、必ずしもない。勘違いしてはいけない。
・一度も留年したことないのに、国試浪人になってしまった方が多々見受けられます。そのような方々は、ショックを受けて、当然打ちひしがれて います。実は、大学の授業は、必ずしも国試に直結した学習になっていない可能性があります。つまり、教授の趣味に走った内容になっている可能性があるということです。極論を言うと、進級のためには、教授の趣味が多分に入っているとするならば、過去問を使って、出るポイントを押さえ→教科書&プリントで検索していれば、それほどがりがりやる必要はないということです。留年しないように、落とさなければ別に構わないと考えることができます。ただし、国試の過去問は、がりがりとやらなくてはなりません。国試においても、最も重要なものは、過去問なわけですから。大学教授の作る定期テストは、ご自身の趣味に走っている可能性は高いわけです。これを熱心にやって、「授業のものをしっかり とした=国試の勉強になっている」と勘違いすると、国試の過去問対策が不十分になり
留年したことないのに、国試浪人になる可能性が高いように思われます。
よって、以下のような流れで、国試の対策はするとよいのではないでしょうか?
「如何に、一年で、効率的に学習して、国試に合格するか?」
① 一人で学習しないこと
・一人でやっていると、不安になり、精神的に落ち込んでいきます。ペースメーカーとして、仲間を活用しましょう。
② 学部時代とは、学習方法を切り替える
・予備校で授業を受けて、基礎からやっていると、間に 合いません。一年で合格するには、過去問をいきなり解く習慣を身に着ける
③ 小規模の予備校に通い、進み具合をチェックしてもらい、質問をして、分からないところをなくす。
・小規模の予備校は、ペースメーカー&質問をするのに、使いましょう。
大手予備校で、基礎からやって受かるのは、前年度学力をつけたが、惜しくも落ちてしまい、メンテナンスしてる生徒だけです(当然、彼らは全ての授業を受けていないはずです(不要な科目の授業はカットしている。これは大学受験の大手予備校と同じですね。)普段は、ご自身過去問を使い学習しているはずです。)
☆いきなり過去問を解き、間違えたところに印をつけて、解説を読み 込み、その都度理解してゆくのが、一番合理的 分野によっては平行してやってゆく
現在の私立の歯学部生の不幸は、「国家試験が最も高くなっているのにも関わらず、大学側が経営上の問題で、歯学部生の数を減らすことができず、しかしそのくせ、歯学部の人気は、過去最低と言ってもよいほど下がっているが、学費はそう下がっておらず、一部のレベルの高い歯学部を除くと、誰でも、簡単に入学できることです。」つまり、昔なら、入学できなかったレベルの方が、今の歯学部に入ると、どうなるか?当然留年の嵐→国試の多浪は誰でも、予見できることではないでしょうか?現在、国試浪人で苦労されているならば、なんとしても、今年でけりをつける強い決意をして、過去の学習方法と決別することが大事に思わ れます。当予備校は、その決意のお手伝いをさせて頂きたいと思います。」
第111回歯科医師国家試験合格率
- 愛知学院大学
- 総数73%
- 新卒77.3%
- 既卒62.5%
- 朝日大学
- 総数56.7%
- 新卒72%
- 既卒43.6%
既卒生の合格率は朝日大学歯学部ではなんと半数を切っています。
学習方法によってはなかなか合格を得るのは非常に難しい状態です。またよくあるケースでは大手予備校に入れたという安心感から勉強不足に陥る可能性も出てきます。