(大阪歯科4年)今年度のCBTの本試ボーダーが73%。来年度は本試75%の予定のようです。。。大歯で今から約2週間後の追試を落ちた人は、来年無事に合格出来るのでしょうか???

大歯のCBTの結果が出ました。

2週間後に追試があります。

大歯のCBTにおいて驚くことは、この本試&追試ボーダーの高さです=本年度ボーダーは本試73%(追試はなんと75%合格!) 

本年度の大歯のCBTの平均は79%で、実際には、85%欲しいところが全然不足している状態です。

他大学においては、CBTの本試のボーダーは大半が70%、愛知学院が少し高くて71%(来年は72%になるようですが)程度ですが、この大歯の本試ボーダー73%というのは、群を抜いて凄すぎます。。。

さらにすごいのは。。。

大歯の本試のCBTのボーダーは、来年度は75%になるようです。」ということは、来年の大歯の追試のボーダーは。。。?

今年大歯でCBTを落ちた人は、来年合格出来るのでしょうか?

大歯では、いろいろな進級基準の変更が毎年されていますが、本年度の変更から考えると以下の点に尽きるのではないでしょうか?

・「6年を大量に落としてしまうと、外部にばれてしまいます。しかし4、5年で、留年数を増やしておけば、6年の留年者数を減らすことが出来、外に情報は出ません。。。」これを狙っているのではないでしょうか?ちなみに、大歯が最も留年させたい学年は、5年ではないかと思われます。。。

・大歯では、今年度から5.5年生(=6年生ではない)という制度を作りました。まもなく何人になるか決まりますが、最低限のことさえ大学ですれば、あとは放置&しかし年間学費はフルで500万というシステムです。つまり6年に進級出来る数を減らすことにより、国に届け出る出願者の数を抑えることが出来、結果落ちた人の数を少なく見せることが出来るのです。

話は変わりますが、大歯のように、1→3年を楽に進級出来てしまうことは、後に大きな弊害を生みます。。。

今の国試で問われているのは、「1~3年で学ぶ基礎系科目の正しい知識を、応用して、臨床科目を解く際に正しく思考することが出来るか?」です。

低学年時(1~3年時に学ぶ教科群)の正しい知識を徹底的に定着させることこそが、国試への合格への道です。

既卒を繰り返す方がなぜ毎年既卒になるのかというと、「基礎系科目の理解&暗記するべきものを暗記することが、しっかり出来ていない&定着していないのに、苦し紛れに、むやみやたらに臨床問題を解いて、全体の点数を稼ごうとし、問題の意味するところが正確に分からないから、力ずくで問題集の問題&答えごと暗記して、国試を突破しようとするからです。」こんなやり方をしていたら、どんな大手予備校に行っても、大学の優れた先生の教えを受けても、合格することは出来ないでしょう。

逆に言うと、基礎系科目の理解&知識の暗記さえしっかりとやり直せば、どれだけ既卒を繰り返してしまった方でも、十分に合格することは出来ます。

話を戻します。

大歯は1~3年までは進級は緩いのですが、4年になると、急にスパルタモードになります(低学年であまり絞り過ぎると、大学を辞めてしまうのでしょう)。

そして、その4年からのスパルタモードは年を追うごとに厳しくなります。

本来あるべきベストの進級体制としては、「1~3年を厳しくして、4年からは、サポートシステムを充実させて、出来るだけ多くの生徒を進級させ、出来るだけ多く国試を受けさせるようにする」でしょう。特に学費の高い大学ではそうです。朝日のような学費の安い大学は、(=学費は全国最安値なので、「いやなら、他に行って下さい!」と大学側が強気に生徒&親御さんに言えますね)、コストパフォーマンスがよいと言えると思います。朝日は学費が最安値なので、最初から最後までスパルタでいけ、実績も出せます。極論を言うと、「今の大歯で1年留年するとしたら、朝日で2年留年した方がよい」と私は思います。

大歯は名門であるためか(確かに先生たちは全国的に著名な方が多い)、生徒たちの間に、焦りが他大学に比較して少ないように感じます。。。油断しているというのでしょうか?よく分かりませんが。。。

大歯では、1~3年の間は、大学の面倒見がよく、過去問も出してくれるし、解答作り&質問受付などの体制も万全です。しかし4年に上がると、いきなり雰囲気が激変して、スパルタ&勝ち残りモードに突入するのです。

よく私は大歯のこの進級の傾向を、RPGに例えて言います=「大歯RPGは、小ボスはへなちょこで、そのためプレーヤーは、余裕をかましていて、時間を無駄にしていたら、ラスボスたちは最強で、ボロ負けしてしまい、「そうか、俺は本当は実力はなかったんだ。。。」と最後に分かるが時既に遅しというゲーム」です。これは悪質なRPGです。そのRPGをするのに、どれだけの時間&金をかけてしまったのでしょうか?もう逃げることは出来ません。一生のキャリアがかかっています。。。良質なRPGならば、「小ボスの段階で厳しく鍛えられ、そのため実力が養成され、ラスボスは余裕で倒せる」ではないでしょうか?RPGなら、再度やり直せばよいのですが、歯学部の進級においては、高学年になって、やり直しをすることは出来ません。気づいたら6年になっています。。。5年も実習で忙しく、目の前のものしかこなすことしか出来ないでしょう。

大歯の卒試=学士は、最初で得点を稼いでおく必要があり(=学士1の3回のテストの最初の2回目までは国試とレベルが同じなので、この2回で得点を稼いておく必要あり)、最初に稼いでおかないと、結果は、良くても後卒になってしまいます。理由は、学士の難易度も上がってゆき、まわりも頑張ってゆくので、後に挽回するのは、至難の業だからです。3、4月の最初の段階から、年間の計画を立てて、プロの先生の個別の指導のもと、取り組んでいけば、学士&国試も両方合格することが出来るのです。当予備校でも、学士の指導のために、途中で入塾される方々が毎年多いのですが、途中入塾の場合、よくても後卒のパターンが多いです(再試対策で入塾される方が多いため)。それならば、3、4月から入塾して、学士も国試も余裕で合格出来た方が、合理的だと思いませんか?また留年してしまって塾に入ると、大学と塾の両方に学費を払うことになり、費用対効果は悪くなります。タイミングが大事ということでしょうか。留年は未然に防ぐのがベストです。

超トップの生徒にとっては、余裕でしょうが、それ以外の生徒にとって、大歯の高学年での進級はまさに、茨の道でしょう。

もし大歯の低学年の方がお知り合いにいるなら、次のようにアドバイスしてあげてはいかがでしょうか?「確かに低学年のうちはゆるゆるだから、楽に進級出来るけど、超トップ層でなければ、そんな状態だと4年以降地獄に見るぞ。。。4年になると、大学側は急に態度が変わり、何もしてくれなくなるし、進級基準は今よりも信じられないほど厳しくなっていくばかり。。。4年以降は、今の基礎系科目の学力を応用させることが問われる。低学年のうちに、基礎学力をしっかりと定着させることが出来るかどうかが、4年以降ストレートに進級出来、無事に国試に合格出来るかどうかを決めるんだよ。だから、今のうちにそういった科目を極めて、学年上位者になっておきなさい」と。

私が大歯の生徒ならば、以下のようなことを考え、行動するでしょう。

「1~3年の低学年のうちに、最近5年以内に国試に合格した&成績優秀な&教え方のうまい&情熱のある方を探し出し、個別指導を頼みますね。。。1~3年のうちは1週間に一回ぐらいのペースで、4年のCBTは厳しいので週1~2ペースで。5年以降は、質問がある時だけ、その人のもとを訪ねるでしょう。低学年のうちに学年上位層を目指して、あとは自力で学習出来るように環境を整え、ストレート進級を狙うでしょう。」