第116回国試問題! 116A-1【必修】

116A-1
心筋梗塞のマーカーはどれか。1つ選べ。
a CK
b PT
c ALP
d ALT
e HbA1c

【心筋梗塞】
心筋梗塞は、虚血性心疾患の一つであり、心臓の筋肉細胞に酸素や栄養を供給している冠動脈に閉塞や狭窄などが起きて血液の流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死してしまう症状である。心筋が虚血状態に陥っても壊死にまで至らない前段階を狭心症と言う。

心筋梗塞は現在、日本人の死亡原因の第二位で高齢の男性に圧倒的に多いのが特徴である。

歯周疾患が全身の健康にも影響を与えることを「ペリオドンタルメディシン(歯周医学)」と言い、糖尿病、肥満、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、誤嚥性肺炎、早産などが歯周疾患が原因であったり、相互に深く関連しているというものである。

CK(クレアチンキナーゼ)は心筋壊死のマーカーであり心筋梗塞ですみやかに上昇するため診断,病勢把握に用いられる。

歯科医師国家試験の1問目でこの問題が出題されるということは、歯科医師を志す皆さんは歯科学のみではなく、全身管理に関する知識も求められていることを認識しましょう!

1 心筋梗塞のマーカーはどれか。1つ選べ。
a CK
b PT・・・プロトロンビン時間、出血傾向の診断
c ALP・・・アルカリフォスファターゼ、肝機能のマーカー
d ALT・・・肝機能のマーカー
e HbA1c・・・糖尿病診断

解答:a