第117回歯科医師国家試験 A-66 B-23 B-77 C-88

A-66 Toll様受容体<TLR>と病原体関連分子パターンの組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。

a TLR1 – リポタイコ酸
b TLR2 – ペプチドグリカン
c TLR3 – フラジェリン
d TLR4 – リポ多糖
e TLR5 – 二本鎖RNA

Ans b,d

TLRファミリーの対策はできていましたか?
何となく聞いたことがある程度では歯が立たない問題でしたね。
リポタイコ酸はTLR-2、フラジェリンはTLR-5、二本鎖RNAはTLR-3の関連分子です。
組み合わせさえ知っていれば簡単な問題でした。

B-23 線維性異形成症の原因遺伝子はどれか。1つ選べ。

a p53
b KRAS
c FGFR2
d GNAS1
e RUNX2

Ans d

対策が十分でないと『線維性』の言葉に惹かれて『F』の入ったcを選びたくなりますね。

B-77 顎整形力を発揮する矯正装置はどれか。すべて選べ。

a ヘッドギア
b 急速拡大装置
c チンキャップ
d マルチブラケット装置
e Nanceのホールディングアーチ

Ans a,b,c

3つ選べ。であれば簡単な問題も、すべて選べになると考えすぎてしまうかもしれませんね。
顎整形力は骨の成長の促進や抑制をする力のことです。
マルチブラケット装置は歯の移動をさせる装置ですし、Nanceのホールディングアーチは歯の移動をさせないための装置です。
骨の成長に介入する装置を冷静に判断できれば簡単な問題です。

C-88 上顎中切歯のデジタル画像検査において空間分解能がもっと高いのはどれか。1つ選べ。

a CT
b MRI
c 口腔内エックス線撮影
d 歯科用コーンビームCT
e パノラマエックス線撮影

Ans c

空間分解能とは、どれだけ小さいものを画像に描出できるかということです。
臨床ではよくありますが、パノラマで見えないところをデンタルで確認した経験があれば簡単な問題でしたね。