今回朝日は、国試で華々しい成果を出しました。これは卒業試験で半分落としているから(=落とせるから)という要因があります。
今後朝日は、理屈的には、大量に落とさなくても、華々しい実績を出せるようになると思います。学費が業界最安値で、より優秀な生徒が入学してきているからです。
しかし留年は今後も増やすと思います。なぜなら年間学費を300万に据え置いているため、学費を上げるより、留年させた方が大学側が儲かるからです。しかも留年せさせることにより、国試の実績は上がるのです。
今年の朝日の入試の倍率が過去最高→非常に優秀な生徒が入学してきています(しかも今の1年生も優秀です(2年以降は生徒の学力的に微妙ですが))。
不景気になると、手に職に走るのは、世の常で、医歯薬に走るのは間違いない流れです。
今回のコロナウイルスにより、今後日本は未曽有の不景気に落ち込んでゆくのは明らかです。世界的にもそうですね。
不景気により、歯学部の人気は今後急激に高まるでしょう。当然医学部の定員は少ないため、ほとんどの人は医学部に入れません(しかも医学部の定員は削減されます)。医学部に行けなかった人が行く学部としては、歯学部以外に基本ありません。今後の不景気のために、医学部の人気は今後も増加し続けるでしょう→当然その受け皿として、歯学部の人気も上がります。ここで問題になるのは、学費です。
朝日の経営は非常に上手です。
昔は学費高かったが、今や学費を年間300万にして、業界最安値にしているため、1)優秀な生徒が集まる、2)編入制度もあるので、より優秀な生徒が入る、3)スパルタ指導できる、4)OBに気兼ねなく、好きなだけ落とせる=実績のコントロールできる、5)留年させることにより、年間学費を高く取り、学費を上げるよりも、効率よく利益が出る。
本当に経営的に合理的です。
例えると、私はよくスナックに行くのですが、
形式上は、飲み放題&食べ放題(食事出ます)&歌い放題で3,000円ぽっきりのスナックみたいです(笑)(私がよく飲みにいくところです)。本当にそういうスナックが存在します。ママさんだけでなく、ちゃんとスタッフもいて、食事も美味しいし、酒は新潟の高級地酒が出ます(ママの出身が新潟のため送ってくるそうです。)これだけのサービスがあっても、値段は上がりません。
これでは他のスナックは太刀打ちできませんよね。
ダメな客は出入り禁止など平気でできます。「他に行ったら?」と。しかし他のスナックの平均値段は7,000~8,000円。他には行けませんね。
歯学部の話に戻りますが、歯学部には、留年というスナックにはないシステムがあります。表は学費300万でも、留年させれば、倍利益があがるわけです。
学費を300万に据置き、スパルタにして、留年数を増やした方が値上げするより儲かる流れです。
歯学部だと、年間学費は300~500万。朝日は最も安い学費になります。ですからOBに遠慮せず、好きにやれます。
学費を上げるということは、基本OBの力が強くなり、好きに落とせなくなるということです。
以前はこうでした。愛知学院は400万、朝日は300万。ただし朝日はスパルタで、留年も多い。それに対して学院は100万高いので、OB子息に優しく、留年も少ないという感じでした。CBT合格ボーダーも朝日は70%なのに、学院は60%でした。ですから学院から見たら、「朝日は安く見えるが行ってはいけない。留年させられるから。学院なら留年少ないし、確実に進級できるから、学費400万は安い」という認識でした。それが今やどうでしょうか?学院は留年だらけになってきています。今後はCBTのボーダーを75%にする、6年を卒業試験を受けるための試験を作る、今年の国試は全国最低レヴェルになってしまった、理事長と教授たちの溝は埋まらない、なのに学費値上げを行い、500万になる。。。こんなところに誰が行くのでしょうか?
朝日は、優秀な生徒を、より留年させれば、今の国試結果より高い数字が叩き出せるでしょう。