part23 第114回歯科医師国家試験 必修 B-11 正答率が低かった問題 正答率57.6%

114B-11(必修) 正答率57.6%
急性化膿性歯髄炎と急性化膿性根尖性歯周炎に共通して認められるのはどれか。
1つ選べ。

a 口腔の瘻孔
b 歯肉の腫脹
c 全身の発熱
d 歯の挺出感
e リンパ節の腫脹

【歯髄炎と根尖性歯周炎の鑑別】

毎年、歯内領域において歯髄炎と根尖性歯周炎の鑑別に関する問題はほぼ出題されると言っても過言ではないと思います。

皆さんは歯髄炎と根尖性歯周炎を学ぶ際にそれぞれを対比して覚える必要があります。
なぜそれが重要かと言いますと、当然ながら診断によって治療法が変わってくるからです。

今回は共通する部分の問題ですが、基本
歯髄炎は感染が歯内に限局している(A)、根尖性歯周炎は炎症が根尖周囲組織にまで波及している(B)
ことを考えれば解きやすいはずです。

a 口腔の瘻孔(B)、b 歯肉の腫脹(B)、
c 全身の発熱 e リンパ節の腫脹 
発熱やリンパ節の腫脹は炎症が周囲組織に波及することによって初めて全身症状として出現するので、基本、炎症が歯髄に限局していた場合は起こりません。

d 歯の廷出感は歯根膜に炎症が波及した場合に起こるので、(B)の時はもちろん、歯髄炎が根尖部付近にまで炎症が進んでいくと起こる可能性があります。

114B-11(必修) 正答率57.6%
急性化膿性歯髄炎と急性化膿性根尖性歯周炎共通して認められるのはどれか。
1つ選べ。

a 口腔の瘻孔
b 歯肉の腫脹
c 全身の発熱
d 歯の挺出感
e リンパ節の腫脹

解答 d