神奈川歯科は、1年から進級が、他大学に比べても、露骨に大変な大学です。
一年生は教養がほとんどなく(英語体育の他は法学くらい)、基礎医学を早く始めます。
また、物理や生物を短期間で高校レベル+αまでやるので履修していない場合には難しいと思います。
1年の2stageで実施される「生物」、1年の4stageで実施される「解剖」などは特に大変です(神奈川歯科では、前期後期の2つに分かれているのではなく5つのstageに分かれています)。この二つの教科においては、特に難易度が高い&膨大な量をこなさないといけません。
この「生物」&「解剖」は他大学ならば、2年で実施されている内容です。。。
かなり無茶です。。。
●他大学で2年から始まるような内容が1年の「生物」の授業で行われています。
後半の生物が1番落としやすい科目です。(内容は筋学、骨学、細胞、代謝など範囲が広過ぎますね。生物1と生物2で大きく2つの授業に分かれています。)
3〜40人落ちるテストもいくつかあります。
前半の生物も普通に範囲が広く大変でしたが、後半のものの方が大変です。
テストで落ちる場合とGPAが足りなくて落ちる場合とがあります。
ほとんど回収されるため、過去問は入手しにくい一方、授業資料に小テストや小問があります。
●「解剖」は、露骨に難易度が高く、愛知学院(歯)の2年の「解剖」のように、全身の骨や脈管も範囲に含まれています。顎顔面領域だけでないため、医学部で通常で扱われる全身の知識も求められます。愛知学院2年でも「解剖」はものすごく大変な科目ですが、神奈川歯科では、なんとそれが1年で実施されるということです。
そのため、当塾での神奈川歯科&愛知学院の「解剖」の個別指導は、当予備校専属の歯科医師講師陣&医師講師陣があたります。当塾での指導もなかなか大変です。分業するわけですから。
2年~のほうが、まだ歯の専門のみに絞れるので、塾側としては、やりやすいのですが。。。1年は一般教養がありますので、この指導も手が抜けません。大変です。そのため、私の知るところ、1年から受け入れている歯学部の専門予備校は、当予備校ぐらいしかないのも納得出来ます(あまり自慢になりませんが笑。大変ですから)。
神奈川歯科1年の話に戻します。
今年はコロナで大学に通えないためありませんでしたが、通常では、ユニット試験(小試験)と口頭試験があります。
この年間を通じて大変だったのは、臨床実習(簡単なもの)やペアワークがなくなったことです。来年からの実習の不安が大きい状態です。
神奈川歯科では、卒業試験まで、とにかく休む間がなく、卒業試験の追試&再試になると、国試のぎりぎり直前まで続きます。。。卒業試験ばかり学習していると、国試の勉強が出来なくなり、落ちる流れですね。
ちなみに神奈川歯科の卒業試験&国試の傾向は国試と大きく異なっています。留年や後卒も根っこにあるのは、国家試験合格率を上げたいということのはずが、その対策のため、学内試験が難しくなる→国家試験と方向性の違う対策をしなくてはならなくなる→卒業試験の勉強にばかり時間を取られる→国家試験の合格率が下がる→進級を難しくするため、さらに卒業試験の傾向が国試とずれる。。。悪循環にはまってしまっている感じです。
話は変わりますが、東京歯科では、外部模試にかなり重点を置いているようです。模試の受験も、基本的に後受験などは、相当の理由がないと、東京歯科では、認められないようです。また、東京歯科では、少人数グループ分けして、チューターをつけて模試の復習や勉強の進捗具合を確認しているようです(グループ分け、チューター制度は、一部の国公立大学が真似しているので、恐らく噂ではなく、事実でしょう。)神奈川歯科では、逆の方向性に突っ走っている感じですね。