(神奈川歯科2年)解剖学の対策について

デンタル国進には、現在神奈川歯科の生徒さんも数多く通塾されていますが、その指導の中から見えてきた特徴をまとめておきます。

2年でだいたい苦労する「解剖学」に絞ってみたいと思います。どのように対策をしたらいいのかを考えます。

(特徴)

神奈川⻭科⼤学2年の解剖学の特徴は、「浅く広く」ではないでしょうか。これは愛知学院⼤
学⻭学部のそれとは⼤きく異なります。

⼀つ⼀つの分野ごとに扱われる知識の深さに⼤きな差があります。

愛知学院⼤学の解剖学で問われる知識の知識量は、医学部並みに厳しいのですが、神奈川⻭科⼤学では、どちらかというと基礎レベルの知識が⼤多数を占めている印象を受けます。レジュメを⾒てみると、例えば泌尿器系の授業では、初めて解剖学を学ぶ生徒にも⼊りやすいように、「泌尿器系の総論」から始まり、腎臓、尿管、膀胱の基本的な性質、⼤きさや体内での位置、⾎管⾛⾏などの概略的な知識がまず紹介されています。

次にそれぞれの臓器についての各論的な知識で、より細かい知識、例えば腎臓のネフロンについての解剖とその機能などミクロレベルまでの解剖が、図を並べながら、時には学⽣にイラストを描かせながら載っている。

解剖学の勉強において、実際に⼿を動かして臓器のイラストを描くことは⾮常に有効で、当塾でも⽣徒と⼀緒にイラストを描き、そこに名前を書き込みな
がら授業を⾏なっています。名前だけでは掴みにくい臓器の具体的なイメージを植え付け、記憶としての定着を早めることが期待されます。

(対策)

上述のように、分野ごとにレジュメの質的な違いはあれど、神奈川歯科で総じて問われる解剖の知識レベルは、そこまで掘り下げたものではないという印象を受けます。時間的余裕のない方は、レジュメに載っている単語をひたすら丸暗記するのも⼿でしょう。逆に余裕のある方は、レジュメに登場した筋⾁や⾻格のイラストを、アトラス等を⾒ながら積極的に描いてみて、具体的なイメージを頭の中に染み込ませながら学習を進めていくことをお勧めします。実際レジュメに記載されている情報量は広く浅いものが多いので、⾃分で描いたイラストに、調べた知識を上乗せして書き込むことで、より幅広い知識が今度も問われていくと思われます。