(6年&既卒)〜ゼロ模試を終えて~ 模試の誤った活用法はやめよう!~

ゼロ模試が終わって、問題集を進めている時期かもしれませんが、どうお過ごしされているでしょうか??

「総合順位がめっちゃ悪いや。。。どうしよう、、、」

あるいは、現役生だったら「50〜60%台しか取れなくてやばいな〜〜涙」とか思ったりいたりしませんか?

今回は、きちんとした模試の成績の見方、これからの勉強についてアドバイスしていこうと思います。

塾生から聞いた範囲で、お知り合いの例(昨年の学習例)をいくつか出して、考えてみたいと思います。

①総合順位も低く、60%前半台を取ってしまったAさんの間違えた勉強法

Aさんは、ゼロ模試を受験生になって初めて受けることになりました。

ドキドキで挑んだ結果、60%台。。。

しかも、口腔外科が全くダメで、C領域がものすごく低い。

そんな彼女、領域Cの問題数が多いことに注目し始めたみたいです。

「私ってもしかして、、、口腔外科とか補綴やったら総合順位上がるかも?!やってみよう!」

と思ったAさんは、そのあと国試までひたすらに領域Cの分野ばかりをやり、模試での総合順位もよくなって、このままやれば私受かっちゃうかも…?!となったみたいです。

しかし、この勉強法果たしてよかったのでしょうか???

たしかに大手予備校の模試でいい順位を出したり、総合順位でいい順位を取るのには、この勉強は正しいのかもしれません。

しかし、ボーダーさえ越えてしまえば、それ以上高得点をとっても何の意味もないのです。

この時期は総合順位や総合%に目が行きがちですが、しっかり領域ごとに受験者数の3分の2に入れば受かるただそれだけの試験ですから。。。

そこにこだわって無限にある領域だけ集中的に勉強したり、模試でいい順位をとるためにアンバランスな勉強をしたりすることはやめておきましょう。

②模試の問題を丸暗記で、結果留年してしまったB君

B君は去年、残念ながら力を発揮することができず、もう一年頑張ることになってしまいました。

実はゼロ模試、前年の問題の””寄せ集め””と聞いたBくんは、無限に前年の問題を暗記し始めました。

するとなんと、学年で一番の成績。

90%近い正答率を叩き出してしまったのです。

彼は高飛車になったまま6年の1年間を過ごし、

なんとか合格したものの、結局最後は現役生多数に抜かれ、順位も芳しくないまま終わってしまいました。

果たして彼の勉強法は正しかったのでしょうか??

たしかに前年度と同じ問題が出る模試であり、

模試の過去問を解くことは、

模試でいい点数を取る上では大事かもしれません。

繰り返しますよ?

模試でいい点数、ですよ??

この勉強法を繰り返したところで、

☆☆自分の弱点科目、弱点分野がマスキングされてしまい、模試の意義がなくなってしまいます!

模試はあくまでスクリーニングなので、

学習したことを、見たことがない問題を模試で解くことで、学習の定着を見るのが本来の意義です。

模試の成績アップ=国家試験の合格に直結ではありません。

時間配分を図る意味で現役生のみなさんは先輩から模試の過去問を頂いたり、

メルカリで買う分にはいいとは思いますが、

それを模試の前だからといって解くのははっきりいって無意味です。

国家試験はあくまで母集団の3分の2にさえ

入れれば受かる簡単な試験です。

ある科目だけ繰り返しやってしまったり、

模試だけを解き続けたり、問題集だけを

やり続けるような生産性のない勉強法は

やめておきましょう。

いまならまだ引き返せます。

いいですか??

しっかり用法・用量を守って模試という

お薬を使ってみてくださいね。