歯科医師国家試験の作成側の本音&国試得点の仕組み

〇必修で80%以上得点していても、苦手教科(苦手分野)があると、どこかでボーダーに足りず、結果として国試に合格できない仕組み。

→得意教科で苦手をカバーしようとする人が国試浪人になる。国試浪人の多浪とは、「苦手科目&分野を放置して、好きなところばかり学習する人」と言えるのでないだろうか?

〇2教科ほど得意教科を作り、各領域を半分以上、漫勉なく&確実に得点できることが大事。

〇毎年1~2点足りなくて、不合格になる受験生が多い→実はこれは「たった1~2点」ではない。むしろ1~数点のほうが合格が難しい可能性あり。これは苦手な教科があり、放置していて、その1~2%を発見しなくては、合格できないということだから。その1~数%を発見するのは大変な作業。コンピューターの精密機械の中で1%の故障を直すようなもの。本人も予備校側も、その手間暇は多大。

〇本当に確実に合格させたいなら、予備校は、国試浪人を受け入れ、合格させようとするよりも、低学年から育てあげたほうが、確実に合格する率が高いのは事実。

国試多浪が合格困難な理由

理屈としては、苦手分野の発見に乗り出し、積極的に間違いを正していけば合格できるが、なかなか合格できないのが現実。

理由は二つ。一つは、多浪ほどわがままになっていて(我流にこだわり)、素直に苦手分野の発見に乗り出さないため、いつまで経っても合格できないパターンに陥っている。

二つ目に、大手予備校では、一斉授業なので、一人一人どこが苦手なのかを見つける事は不可能。

〇国試合格率は、6年ストレートで卒業した一浪で75%、二浪は60%を割る状態。

国試点数の設定ついて

 550点中~点を得点すれば合格というものではない(絶対評価)→領域ABCの3つと必修(111回は77問のうち8割)をクリアしなくてはいけない(国試の出題側は、合格率を何%にするかは、最初から決めていて、試験結果の出来具合を見ながら、領域のボーダー%を考えていく。)

→「合格人数は決まっているから、何とかして落としたい」が採点側の本音。

補綴(全部床義歯+部分床義歯+クラウンブリッジ)は、なぜ難しいのか?

補綴を得意な生徒が少ない印象です。特に国試浪人ほどその傾向が強いと思います。

今回は、その理由を簡潔に列挙してみます。

〇丸暗記が通用しない。

〇一つに対して一つの答えではない→問題により、答えが変わる。

〇義歯に関して言うと、前歯は見た目を考えるが、奥歯は噛むことを考える。

〇国試浪人ほど苦手→分からない教科/分野の放置期間が長い為

多くの定期試験の問題用紙はなぜ回収される?また、問題作成者の本音について

問題用紙が回収されるのは、基本作成側の都合で、ほぼ同じ問題で、毎年使いまわしたいからです。考え方としては、定期試験ごときで、時間を奪われたくないと考えているからです。あと、回収することにより、問題のミスが露呈しにくいということもあります。作成側は、研究、論文作成、学校業務など、たくさんすべきことを抱えています。実際、教授側にとって、生徒への指導は「義務」であり、「本業」でないのです。大学にとって、本業は「研究」であり、確かに、生徒の指導に、多くの時間を割くと、この「研究」する時間が減ることになります。

国試・・・出題者は5月に発表される。大手予備校は教授の論文を読み、問題を「予想」するが、なかなか当たらない。問題は過去問とは全て異なるため、問題は出すことができる。
CBT・・・各大学で問題を割り振られ、まとめて出題される。問題は、同じ問題が出ているため、過去問は出せない状況。
定期試験・・・大学にしたら、最も手を抜きたいところ。回収、毎年ほぼ同じ問題でいける。朝日大学では、2019から中間テストが始まったが、例年の2倍以上と仕事がなっている以上、回収は都合がよい。問題は復元問題を持っている生徒とそうでない生徒との得点の差が大きくなること。
入試問題・・・赤本になるので、大学側にしたら手を抜けない。大学受験の大手予備校からのチェックが厳しい。

こう見ていくと、さらに大学関係者は論文も書かなくてはならないため、仕事が多いことが分かります。定期試験に最も手を抜きたい気持ちは理解できます

では、生徒にしたらどうでしょうか?定期試験パスは死活問題であり、過去問は何が何でも欲しいのが本音です。しかし、多くの問題用紙は回収されます。ですから、復元問題を作るのです。やはりどの教科も膨大な量がある以上、過去問を先に見て、大事なポイントを検索しておくことは、絶対的な優位を意味します。中間テストが数年前から始まり、実質問題作成者側からすると、例年の2倍の負担になったわけですが、問題回収もあるし、ストック問題もあるため、そこまで負担になっていないのが本音でしょう。ということは、復元問題などの過去問を手に入れておくのが良いに決まっています。

実際に、大学6年間をストレート進級は、入学時の約1/3と言われます。この1/3を30人とすると、10人は本当の努力型(並大抵の努力ではありません、才能も含まれます)、20人は過去問を仕入れて、要領良く学習した人たちということになると思います。どれか突出した点を取り、たくさん落単するより、本試で全教科71点でパスするほうが良いわけです。

CBTにおける教科数について。CBTの最後のまとめをこの夏休みに! 

CBTは、基礎教科が中心になります。逆に歯科医師国家試験は、臨床教科が中心になります。CBTを落とす人は、基礎教科をしっかりと対策していなかった人です。

歯科教科は以下の通りです。

〇基礎教科

☆解剖
☆口腔解剖
☆生理
☆生化学
☆薬理
☆病理
☆理工
☆衛生

〇臨床教科
☆歯周病
☆歯内療法
☆口腔外科

☆部分床義歯
☆全部床義歯     ・・・補綴
☆クラウンブリッジ

☆インプラント
☆矯正
☆小児
☆歯冠修復学
☆高齢者
☆放射線
☆麻酔

当予備校では、CBTの対策として(4月から入塾している方には)、8月には部分床義歯を終わらせます。9月には生理&生化、10月には薬理、病理を終わらせます。11月と12月は、生徒さんによって、科目を選ばせます。補綴を希望する生徒が多いです。1月は、問題演習をしていきます。愛知学院は1/15日にCBTがあるので、そこまで演習をひたすらして頂きます。

問題集としては、10月、11月にCBT PASSを2冊解く。12月にはセルフチェックCBT4冊を解く。

(朝日大学2年)衛生&歯科理工学の量が半端なし!前期の定期テストで落とすとピンチ!2年は衛生&歯科理工学が最難科目かもしれません。

朝日大学の2年の衛生と歯科理工学の分量が半端ないです。

(衛生)
moodleで授業が行われています。moodleをダウンロードして、コピーすると、一冊120ページほどになります。8月最後~9月最初のテストは、8冊ほどの分量になるため、1000ページほどに分量がなります。こなせるのでしょうか?

朝日の授業における内容リストです。

6/11 地域保健
6/18 母子保健
6/25 学校保健
6/29 成人保険
7/2 産業保健
7/16 国際精神

2017年度においては、前期の衛生はクラスの3分の2が落ちたそうです。

(歯科理工学)
これもmoodleで行われています。Unit2のみなら、1~15回なのですが、moodleの中のunit2の1をクリックすると、さらに16~31回があります
つまり1~31回が範囲。 こなせるのでしょうか?さらにmoodleには、授業中に行われた小テスト&追試がまとめられたものも入っています。これは先生が用意したくれたものです。ただし授業中に行われたものなので、答えがありません。

生理学は中間テストで、2/3ほど終了したため、今は残り1/3となり楽になりましたが、楽になった教科は、生理学ぐらいです。

もし衛生や歯科理工学を前期で落とすと、分量が半端ないため、来年2月の再試で対策するのは、実質不可能でしょう。落としてしまったら、前期で留年決定でしょう。

なお、朝日の二年とは関係ない話ですが、本年度のCBTは、愛知学院は1/15日、朝日は2月にあるようです。再試は約その一か月後に実施される予定です。

昨年の朝日2年生の留年数は23人。第111回の学年が2年だった時には、45人の留年。もしかしたら、昔の留年数に戻そうとしているのかもしれませんね。第111回の学年は1学年が110人程度でした。今は145人&急激なカリキュラム変更ということを考え合わせてみると、留年数は増えていくとしか考えられません。今年の2年の留年数は何人になるのでしょうか?

(朝日大学)学年定員数と留年数から考えてみると。。。

2019年度現在の学年定員数を見てみると。。。

6年 145人(今年は、後卒約40人以上か?昨年の後卒は約40人)

3年 130人(留年22人)
2年 145人(留年25人)
1年 146人(留年17人程度)

上のデータは完全ではないのですが、こうやってみると、定員を145人を狙っているのが分かると思います。

第111回国歯科医師国家試験を受験した学年が、1年の定員は約105人でした。それが現在の145人ということは、+40人ぐらい学年定員が拡大していることを意味します。理由としては、朝日大学は財政的に苦しいため、財源を増やすために、約40人生徒を多く入れるようにしたのでは?と考えれます。病院のスタッフも減らされているようです。

6年の後卒は昨年は40人程度で、今年の6年は昨年より出来が悪いようなので、40人より多いのではないか?と仮説を立ててみました。

また第111回国試を受験した学年の前は、「受験したのは約80人、後卒約60人」という具合でした。それが昨年では、「受験したのは約100人、後卒約40人」という具合になっています。つまり受験人数が増えて、後卒の数が減っているのです。これはヘッドの教授の意向が働いているからでしょう。留年人数も減らし、出来るだけ受験人数は多く受験させる、というポリシーです。これにより成果をヘッドの方は出されたので、今も担当されています。

(朝日大学)各学年のご報告!小テスト絶好調!デンタル国進は確実に成績を伸ばす予備校です。この夏休みが確実に留年を避ける最後のチャンス!

本日(7/27(土))から、愛知学院&朝日大学の両大学とも夏休み入りとなりました。しかし8月の最後から9月の最初に前期の定期試験があります。遊んでいる暇はありません。この夏休みを最大に活かすのです(休憩は来年の春休みです。そこまではひたすら頑張るのみ!)この定期試験で思いっきり貯金を作り、確実に留年を避ける流れを作るのです。

2年では、口腔解剖の中間テストがなかったのですが、M君は7/23日の小テストで74点となりました。彼は口腔解剖が元々苦手で、この数か月ずっと40点代と点が伸び悩み苦労してましたが、今期大きく伸びる兆しが見えました。本人曰く、「やっとコツがつかめた!」とのことです。他の生徒も、口腔解剖で大きく点を伸ばしています。安心しました。このまま気を抜かずに、夏休みを過ごせば、大丈夫でしょう。

3年では、大学の歯冠修復学の方向性が決まったようです。確認テストと小テストのアレンジしたもののようです。これは点が取れそうです。当予備校の生徒たちは、現在薬理学を受講してますが、次は苦手な人の多い病理にシフトしていきます。次は、同じく苦手な人の多い口腔病理学にシフトしていく予定です。

5年では、全員が、6/13の修復学では75点以上、7/4の矯正では90点以上を取ることができました。7/25に受けた歯内療法学は終了、これから返却予定(全員70点以上でパスできました(8/22/2019加筆))。これから口腔外科2回、補綴Ⅰ,Ⅱ,Ⅲと進んでいきます。この補綴Ⅰはクラウンブリッジ、補綴Ⅱはパーシャルデンチャー、補綴Ⅲはフルデンチャーとなっています。貯金をしっかりと作って欲しいものです。PS.部分床義歯も70点以上でパス(11/14/2019加筆)。全員今のところパスしてます。この調子で頑張れ!

過去問の重要性&入手法&使い方について。過去問がないと進級はアウト!

定期試験の過去問ですが、一般的に使い方についてあまり教えられることはありません。だいたい友達から見様見真似が普通ではないでしょうか。

ここでは、過去問の効果的な使い方について考えてみたいと思います。

当予備校の考える、理想的な過去問の活用手順は以下のものです。

1.最初に過去問を入手して分析する(この段階で過去問を解くことはしない)
2.どの教科に一番時間を割かなくてはならないか、どの教科を手抜きできるかを考える。
3.授業を最大活用して、教授の発言に注意して、大事だなと思ったポイントはメモしておく。
4.自分の勉強として、教科書を使い、ポイントをまとめていく.
5.友人を使い、自分の分からないところを教えてもらったり、逆に教えてあげる。
6.試験の1週間前に過去問を解き、楽に解けるものは後回しにして、解きにくいものを最重要科目にして、試験前に一番時間をかける。
7.教科数が多いので、ある程度再試になるのはやむを得ないが、確実に合格できる準備をしておく。

過去問の入手法について

やはり過去問を最初に入手しておくことが大事です。過去問を最初に検索しておくことで、何が大事で、何が大事でないか、どの教科が一番やっかいで、そうでない教科はどれか、などの仕分けができるのです。もし過去問がなかったら、入手している生徒と比較して、大きな差をつけられてしまいます。

過去問は、持っている人は持っているし、持っていない人は全く持っていません。これは過去問を持っている人とアクセスできる人脈があるかどうかということです。過去問を持っている人は、ちゃんと持っています。しかし残念ながら、過去問はオフィシャルなものではないので、限られたサークルの中しか行き来しません。

もし留年などして、入手しにくい状況があったらどうしたらいいでしょうか?それは上にいった学年の友人に依頼するのがまずはいい方法でしょう。次は予備校に入り、そこにある過去問、あるいは同学年から過去問を入手するのが次の手です。大学に特化した予備校には、友人からは入手できない長年の過去問などのデータが蓄積されているからです。

(朝日大学1年) 歯学英語の個別指導を実施中!英語以外にも、一般教科も含めた一年の全ての教科も指導!当予備校では、1年の全ての教科を教科の専門のプロ講師が基礎から指導します。

朝日大学の1年の進級が厳しくなっています。

1年前期は一般教養履修ですが、近年難化して、普通にやっていれば楽に進級できた時代は終わってしまいました。2018年度も、1年の留年生は20人ぐらい出て、4~5人が退学する様相を呈しています。

一般的に、デンタル国進以外の進級支援の予備校では、1年を受け入れるところは少ないのが現実です。なぜなら、もともと歯科医のスタッフが少ないため、一般教養中心の一年を入れたがらないのです。

しかし、当予備校では、1年から全ての一般教養科目も、科目の専門教師が指導します。当予備校に入塾する1年の方で多いのは、留年をして入塾する生徒さんたちです。中には、1年での留年を3年繰り返し、今年留年したら退学という状態で入塾する生徒さんもいます。当予備校では、そのような困難な状況にいる生徒さんも、受け入れて指導しています。1年を3年目で入塾する場合、2年間自分で学習していた時に落単ばかりしていた生徒が、なんと成績はウナギのびりになり、1年の最後には、中の上~上位層になり、進級しているのです。当予備校に入塾して、進級できなかった生徒は今のところいません。

2019年から前期試験が、夏休み明けに行われることになりました。これにより1年は中間テストの内容と前期定期テストの範囲が同じになってしまうため、夏休み明けの前期テストの内容が非常に応用度の高い&量が多いものになります。中間テストで、苦戦していると、とても前期テストは厳しいことになります。この前期の定期テストで落単してしまうと、再試は一回のみで、しかも80点パス。。。非常に厳しい状況になります。ですから、この前期の定期試験で確実に全教科パスしておきたいところです。

朝日大学1年生は、2019以前は名古屋に週末に通われている方々が多かったのですが、2019の4月から西岐阜校ができたため、そちらに通塾される1年生が増えました。

英語(歯学部英語)・数学・化学・物理の指導だけでなく、要望があれば、心理学、情報(WORD&EXCELの実技)の指導もしています(心理学は復元問題を使用して。情報は専門のパソコンインストラクターが指導します。情報ではWORDは問題ないのですが、EXCELが苦手な生徒が多い印象です。表を作れても、グラフまでできないと点数をくれません。インストラクターがついて指導することで、自信を持って、実技試験をパスすることができます。)ここまで一年の科目を徹底的に指導する予備校は珍しいと思います。

それぞれの教科について書いてみたいと思います。

(英語(歯学部英語))

〇小テスト3、4が特に中心
〇p2からの長文は和訳を完璧にしておくこと(漢字ミスに注意)
〇熾列の名前、歯の構造の名前を覚えること。

朝日大学1年の歯学部英語も、年々難しくなっています。

2018年度は、前期テストの英語の再試は7人程度でした。今年から中間テストの制度が始まりましたが、中間の英語では140人中5~60人が落ちています。当初は2~30人落とすのかな?と思いましたが、長文(=和訳)をきっちりとやっていればげたをはかせてくれて、落ちる数は減るかもしれません(このあたりは教授の匙加減なので分かりませんが。。。)

前期の英語は、一問0.7点(この点数も調整がされるのでしょう)×100問=70点+歯学部英語のリーディング&単語といったところです。

第111回の学年が1年だった時は、英語はもっと簡単でした。しかし今では、前期に英語選択問題&英語長文、後期はそれ+英会話という図式です。昨年と比べてみても、特に難しくなっているな、と感じるのは、選択問題です。全て英語による問いで、その内容は、英語で選択していくもの、歯学部の知識で選択していくものなど、英語と歯学部の両方の知識が必要ということです。英語の授業では歯学部の内容の解説がなされます。かなり専門的に行われています。2019年度前期の選択問題を見ていると、昨年よりも、英語の問いが長いものが増えていて、選択肢もより歯学や物質の名称を英語で知っておかないと解けない問題が増えています(内容的にはリーディングの内容が出ていますから、リーディングを押さえておくと、選択問題はより楽になるでしょう。

また、歯学部リーディングは、中間テストから判断すると、基本和訳が出題されそうです。ただし、歯学部英語リーディングは、入門的な形態になっていますが、やはり対策していないと、せっかくの30点を取りこぼしてしまいます。この30点は恐らく点を与える意図のものと思います。しかし授業では、そこまで和訳について、指導を受けるわけではないようですから、大学の英語の授業を収録する生徒が多いようです(

このリーディングで、留年をしている生徒は、多少、文法で点が足りなければ救ってもらえるのかもしれませんね(部分点をもらったり、配点を変えてもらったりして)。そのためにもリーディングでしっかりと点を稼ぐようにするべきです。何も書かないのは最悪です。点を与えることができませんから)。生徒を見ていると、長文は全然書かないで、文法のみでパスしようとする生徒がいます。そのようなアプローチだと永遠に合格しないでしょう。選択問題は問題数が多すぎるし、時間も定期試験は中間より短いため、文法だけだと合格点に達しないと思います。中間テストは90分(最初のテストだからでしょう)でしたが、定期テストは短くなり、60分です。長文が7~8問の和訳、単語が15問題程度、空欄選択が100問。。。絶対に全部解けませんね。ですから、長文を確実に、100%得点することが大事です。

第111回の学年が1年の時に経験したものとは、全くレベルが違います。しかし指導している英語の先生は同じで、厳しいが、しっかりとした授業をされ、優しい、人情のある方と思われます(特に留年生に対して。)その意味でも、留年生で、リーディングの和訳をまるまる落としたり、空欄で答案用紙を提出するのは、先生の優しい思いを分かっていませんね。点を与えられないのだから、英語の落単は生徒の責任になってしまいます。

今の1年は13名程度休学なども含めて、留年生がいるので、昨年よりも、落単者の数は増えるかもしれませんが、長文をしっかりと得点して欲しいと思います。

デンタル国進では、個別で、その人の苦手な分野を中心に、基礎から英語の指導をしています。受講している生徒たちからも、分かるようになった、成績が伸びたと、喜びの声があがっています。まずはリーディングを確実に得点させるようにしています。

講師は、英語の専門家&朝日の1年の英語を長年指導しているプロ講師。基礎から分かりやすく、ポイントをおさえて指導します。次に歯科の専門概念も解説しています。

他の一般教科の内容に関する情報(1年前期の定期テスト範囲)

数学や化学の定期テストは、授業中の小テストとは、内容がかなり異なる問題がたくさん出ていて、朝日一年の留年生を不安にさせています。過去問を参照すると明らかです。当予備校では、以下のように、まずは学校の範囲を踏まえ、過去問をベースに、基礎から大事なポイントを解説していきます。基礎から理解させることにより、傾向を変えられても、対応する応用力がつきます。一通り解説をした後には、演習をさせて、学力の定着を確認します。最終的には、講師が作成した予想問題を合格するまで繰り返し、試験で確実に得点できるようにしています。

   指導方法
   数学:広義のレジュメ、課題をもとに微分・積分、確率の分野を基礎から指導
   化学:定期試験の過去問の解答を作成し、それをもとに油脂・糖類・アミノ酸の分野を主に解説

   範囲
   数学:微分・・・積の微分法、商の微分法、合成関数微分など
      積分・・・グラフの面積、置換積分、微分方程式
      確率・・・ベン図、条件付き確率、ベイズの定理

   化学
   炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸
   エステル、芳香族、アミノ酸、糖の性質、名前など

歯学部の進級には、大学受験の時のような、(市販の)共通の問題集がありません!これが進級の一番の困難なポイントでしょう。

大学受験では、共通の市販問題集があり、最後に赤本(=過去問)で力試しという流れです。いわゆる積み上げ式です。しかし歯学部の進級には、この共通した問題集がありません。ではどうなのかというと、共通の問題集がない代わりに、各大学&教授に指導は委ねられています。

朝日大学では、教科書を買っていないことを前提に、教授が授業で内容をまとめてくれています。それに対して、愛知学院では、教授が教科書をまとめていてくれるようなことはなく、各生徒の自主性に任されています。愛知学院の授業パターンは4パターンあります。1つは、教科書を持参させて説明なしでアンダーラインさせるもの、2つは、患者サンプルの臨床例をスライドで見せながら、授業をするもの。ただしこれはプライバシーもあるので、写真をとったり、コピーを配布できません。ですから授業時に必要ならメモを取るように指示されます(口腔外科Ⅱなど)。3つ目は、レジュメが配布させるが、細かすぎて、何をやっているのか分からないもの。4つ目は、教科書に載っていない、教授の研究テーマが、テストに出題されるもの(歯周病など)。

朝日のやり方は導入にはいいのですが、もし教科書を読まないと学力は伸びません。それに対して、愛知学院は、導入にはふさわしくないですが、基礎科目を終えた後には、自主性に任せるパターンの方が、自分でやらなくてはならないので学力は伸びるかもしれません(朝日の管理式のやり方は、ある意味やりすぎのところも。6年のブロック試験がなくなれば、もっと国試の合格率は上がると思うのですが。。。)

結局は、大学のシステムにうまくのれた人が勝つということでしょう。

大学受験と異なり、知識量が膨大である以上、共通の問題集がないのは仕方ないのかもしれませんね。その分指導者に、負担がかかってしまいます。