(歯学部1年) 「一年時から、正しい学習法を身に着けよう」~全ての科目を本試でパスさせる習慣を作り、ゆくゆくは上位3分の1に入れるようにしましょう~

近年、歯学部では、以前なら楽に進級出来た1年でも、どこでも厳しくなっている傾向が見受けられます。

その理由として挙げられるのが、6年生で大量に留年させてしまうと、「闇の合格率」に影響してしまう。。。などの要因があるのでは、と思われます。

※闇の合格率については、以前のブログをご覧下さい。

入学のハードルが低いですから、入学後、大学の授業内容が理解できず、「留年」となってしまう方が多い印象です。

例年一年から「大学の内容についていけない」という方は、概ね「教養科目」が分からないパターンです。

当予備校において、そのような方は、物理、数学、化学(他に生物、英語、統計)などで、前期から入塾される方が多いです。

高校時代に、物理や生物を選択していなかった方には、特に前期からの入塾が多い印象です。

後期の入塾の方になると、「このままいくと留年してしまう」とか、「他塾で成績が上がらないから、何とかして欲しい」などの切羽詰まって入塾されるパターンです。その場合、時間がありませんから、かなり集中的に対策をすることになります。

当予備校では、昨年全員無事に進級しています。

授業は対面、オンラインの二種類があります。内容的には完全個別制です(担当の講師)。一回の授業が2時間~。授業時間フルに講師が重要なところ、理解が不足しているところを中心に個別授業します。出来ない箇所については、何回もチェックテストを実施します。

また当予備校では、個別指導が終了したら、その日のうちに、講師が授業報告を作り、ご本人&親御さんにメールが送られます。「当日の調子はどうだったか、どこまで学習が進んだのか、どこが弱いのか(チェックテストの結果)、どこをいつまでに定着させる必要があるか&課題&次回の日程」など細かく報告がされます。月末にまとめて授業報告をするよりも、生徒さんのやる気が出ますし、親御さんも安心されるため、月末にまとめて報告ではなく、このスタイルにしています。

1年のうちから、全ての科目を本試で通し、ゆとりのある状態で進級する流れを作りましょう。ギリギリで進級している方は、いずれ上の学年で留年になってしまいます。

また今の私立大学の一般的な卒業試験の結果を見ていると、学年の真ん中でも安泰とは言えません。目指すならば、いずれは、学年の上位三分の一に入れるようにしましょう。

1年時から6年かけて学力と言う貯金を作った方は、本来学力的に高くても、手を抜いている方に確実に勝つことが出来ます。

頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついに大学側も、合格人数をコントロール出来なくなったCBT。ミニ国家試験の様相を呈して来ました。。。」 →どの大学でも低学年の進級基準を大きく難化させている可能性大

CBTとは全国の歯学部5年生の臨床実習が始まる前に、4年生で受ける試験で、言わば、「仮免試験」のようなものです。

CBTはComputer Based Testingの略で、パソコンを使い試験を行います。

パソコン上で問題がそれぞれランダムで出題され、ブロック1~6まであります。
ブロック1~4は単純5肢択一です。
ブロック5、6は連問で1度次の問題に進むと前の問題に戻ることができません。

CBTの合格基準は大学ごとで違います。

例えば、、、

朝日72% ※IRTは合否に含めない
愛学73% or ※IRT500

(←IRTの説明は、下の欄にまとめておきます。)

など、基準がバラバラで、大学側で落とす人数をある程度調整することができました。(削除問題も大学で設定していると言う噂)

このCBTは鬼門で、大量の留年者を出します。

また、CBTの本試験で受かる人は少なく、再試験で通る人が多い傾向にあります。

しかし、、、

今年からCBTが国家試験化され、再試験がなくなり一発勝負となり、全国共通の基準が設定されました。

基準67%
IRT481

しかし、、、
先ほども述べたように、噂レベルではありますが、削除問題が全国共通になり、今までは削除になっていた問題が全国レベルになると削除されないと言ったことが生じることがあるかもしれません。

となると、、、

今まで合格%をとっていた人が落ちてしまう、、、なんてことが起こる可能性もあります。

4年で大量の生徒が留年→4年の留年を繰り返し、放校になってしまう生徒も増える可能性があります。

また、CBTの合格%は国試に直結します。これは朝日大の論文でも統計学的に証明されています。

CBTの対策を確実に行い、5年への進級のみならず国試合格への足がかりにすることをお勧めします。

〇数字は噂レベルです。

※IRTについてですが、IRTは「Item Response Theory」の略語で、日本語で項目反応理論と言います。

試験問題と受験者を公平に評価するための理論です。

CBTは問題がランダムに出題されるため、生徒により問題の難易度が異なります。

%で合否を決めてしまうと、難しい問題に当たってしまった場合、%が低くなり、不合格になってしまう可能性があります。

しかしIRTで合否を出すと、その難易度が調整された点数で出ます。

難易度が異なるため、%が同じであっても、順位が異なる場合などもあります。(IRTで順位を決めるから。)

IRTは愛知学院では、2022から導入されました。

2021以前は、難しい問題が来ても、簡単な問題が来ても73%を得点しなければなりませんでした。

同じ72%でも、IRTで救われる場合が多かったのも確かです。

73%合格or IRT500が合格だとすると

73%、IRT499合格

72% IRT500合格

72% IRT不合格

ということになります。

大学が、CBTの合格人数を調整出来なくなるということは、大学は1~3年の低学年の進級人数を今までとは比べ物にならないほど抑えて、分母を抑えることにより、CBTの合格率を高めるのではないでしょうか? 例えば3年は従来は2年より楽に4年に進級出来たと思われますが、今年はそうなるのでしょうか?

 

 

(愛知学院2年) 「実習の解剖学を落単すると、大量再試で留年決定の道へ」 (改訂版)

前回のブログで、「前期の実習落とすと前期で留年」と書いていましたが、昨年までのものでした。

今年、カリキュラム編成がありましたので、変更版を掲載しておきます。失礼しました。

愛知学院には座学と実習があり、それぞれ試験があります。
座学の試験は、再試験が不合格仮進級という救済処置があり1科目ぐらいなら来年もう1度再試験を受ければ進級することが可能です。(仮進級の科目の数にもよります)

しかし、実習の試験は再試験に不合格になると、即留年になってしまいます。

例年、解剖実習の本試験を落とされるのが約20名、再試験が不合格になり留年させられた方が約10名ほどいます。
解剖実習の再試験に引っかかってしまった約50%ほどの方が留年します。
また再試験に引っかかってしまった約20名の方々の多くは、今後他の試験で留年してしまう傾向にあると思われます。

解剖実習試験は今まで、前期に行われており、「前期留年」という言葉がありました。
しかし

今年からカリキュラムが変わり、解剖実習の試験が後期に実施される事になりました。前期留年は回避されましたが、  座学の本試験に落ち、実習の本試験におちた場合、両方の再試を後期に同時期に受けるということが起こります。
解剖の座学試験と実習試験では若干範囲が異なります。
覚える知識量も膨大ですから後期に2つの試験があるのは厳しいと思います

一発合格することをお勧めします。

解剖実習は過去問では、一人での対策が困難、実習で配布される解剖グラントの図の名称を覚えた上で、文章を繋げて、重要な部分を覚える必要があります。また、解剖の実習座学も含めて、本試験で出題された内容が再試験で出題されるため、リコールしておくことがお勧めです。
当予備校では、4月の最初より、全員本試験を余裕で、合格してもらうべく、愛知学院2年の方々に指導しています。

「今年の愛知学院大健闘!西日本一位!(第117回歯科医師国家試験」~出来るだけ全員の生徒に国試を受けさせる、意欲的な試み~

闇の合格率という言葉があります。

私立の歯学部の多くは卒業試験で人数を絞り、精鋭たちに国家試験を受けさせ、見かけ上の合格率を上げているため、合格率の分母は、受験者数で算出します。

しかし。。。

卒業試験で絞らずに、実際に本当はどれだけ合格しているかを知るために、出願者数を分母として合格率を見るものが、闇の合格率と呼ばれるものなのです。

愛知学院では、数年前から、6年生になれば、全員を卒業させる方針をとっています。

その結果。。。今回なんと。。。

闇の合格率:全国私大3位、西日本私大1位(合格者数71名、受験者数101名)という実績をあげました。

ただ愛知学院には、2年の解剖、4年のCBTなどいくつかの関門があります。

愛知学院は、去年の合格率は、約50%でした。しかし今年は70%。

合格率が飛躍的に上がった理由として考えられるのが以下の4点

①学年の雰囲気が良かった(勉強するのが当たり前という雰囲気があった)。

②成績の良い、元気のよい層が上位にいた。

③皆で助け合っていた。

④大学が取り組みを変えた。

 

④については、前期は、総合示説と言われる試験を頻繁に実施して、勉強をある程度強制する形がありました。

また後期は、大手予備校などに任せるなど、授業が少なく、自分の勉強時間を確保出来る放任主義を取っていました。

しかし放任主義は、勉強する生徒は勉強しますが、勉強しない生徒はしなくなり、上下の差が大きく開く可能性があります。

学年によって、出来不出来はやはりあるので、今後もこの実績を続けるのは、大変と思いますが。6年に進級した生徒を全員合格させる今の仕組みは画期的と思われます。

今後も学力の底上げを図るなら、臨床問題は各自にやらせてよいが、基礎系科目は、忘れかけて、自信が無くなっている生徒が多いので、ここにいかに力を入れて、ブラッシュアップする体制が出来るかどうかが、今後も高い実績を出せるかどうかの分かれ目になるのかもしれません。