(愛知学院2年) 「実習の解剖学を落単すると、大量再試で留年決定の道へ」 (改訂版)

前回のブログで、「前期の実習落とすと前期で留年」と書いていましたが、昨年までのものでした。

今年、カリキュラム編成がありましたので、変更版を掲載しておきます。失礼しました。

愛知学院には座学と実習があり、それぞれ試験があります。
座学の試験は、再試験が不合格仮進級という救済処置があり1科目ぐらいなら来年もう1度再試験を受ければ進級することが可能です。(仮進級の科目の数にもよります)

しかし、実習の試験は再試験に不合格になると、即留年になってしまいます。

例年、解剖実習の本試験を落とされるのが約20名、再試験が不合格になり留年させられた方が約10名ほどいます。
解剖実習の再試験に引っかかってしまった約50%ほどの方が留年します。
また再試験に引っかかってしまった約20名の方々の多くは、今後他の試験で留年してしまう傾向にあると思われます。

解剖実習試験は今まで、前期に行われており、「前期留年」という言葉がありました。
しかし

今年からカリキュラムが変わり、解剖実習の試験が後期に実施される事になりました。前期留年は回避されましたが、  座学の本試験に落ち、実習の本試験におちた場合、両方の再試を後期に同時期に受けるということが起こります。
解剖の座学試験と実習試験では若干範囲が異なります。
覚える知識量も膨大ですから後期に2つの試験があるのは厳しいと思います

一発合格することをお勧めします。

解剖実習は過去問では、一人での対策が困難、実習で配布される解剖グラントの図の名称を覚えた上で、文章を繋げて、重要な部分を覚える必要があります。また、解剖の実習座学も含めて、本試験で出題された内容が再試験で出題されるため、リコールしておくことがお勧めです。
当予備校では、4月の最初より、全員本試験を余裕で、合格してもらうべく、愛知学院2年の方々に指導しています。

「今年の愛知学院大健闘!西日本一位!(第117回歯科医師国家試験」~出来るだけ全員の生徒に国試を受けさせる、意欲的な試み~

闇の合格率という言葉があります。

私立の歯学部の多くは卒業試験で人数を絞り、精鋭たちに国家試験を受けさせ、見かけ上の合格率を上げているため、合格率の分母は、受験者数で算出します。

しかし。。。

卒業試験で絞らずに、実際に本当はどれだけ合格しているかを知るために、出願者数を分母として合格率を見るものが、闇の合格率と呼ばれるものなのです。

愛知学院では、数年前から、6年生になれば、全員を卒業させる方針をとっています。

その結果。。。今回なんと。。。

闇の合格率:全国私大3位、西日本私大1位(合格者数71名、受験者数101名)という実績をあげました。

ただ愛知学院には、2年の解剖、4年のCBTなどいくつかの関門があります。

愛知学院は、去年の合格率は、約50%でした。しかし今年は70%。

合格率が飛躍的に上がった理由として考えられるのが以下の4点

①学年の雰囲気が良かった(勉強するのが当たり前という雰囲気があった)。

②成績の良い、元気のよい層が上位にいた。

③皆で助け合っていた。

④大学が取り組みを変えた。

 

④については、前期は、総合示説と言われる試験を頻繁に実施して、勉強をある程度強制する形がありました。

また後期は、大手予備校などに任せるなど、授業が少なく、自分の勉強時間を確保出来る放任主義を取っていました。

しかし放任主義は、勉強する生徒は勉強しますが、勉強しない生徒はしなくなり、上下の差が大きく開く可能性があります。

学年によって、出来不出来はやはりあるので、今後もこの実績を続けるのは、大変と思いますが。6年に進級した生徒を全員合格させる今の仕組みは画期的と思われます。

今後も学力の底上げを図るなら、臨床問題は各自にやらせてよいが、基礎系科目は、忘れかけて、自信が無くなっている生徒が多いので、ここにいかに力を入れて、ブラッシュアップする体制が出来るかどうかが、今後も高い実績を出せるかどうかの分かれ目になるのかもしれません。