(既卒)今回の国試の結果は深刻ですね。。。私立卒だけでなく、国公立の既卒の方からも多くのお問合せあり。。。

既卒のお問合せが相変わらず毎日お問合せがあり、本日も全国の校舎の面談に飛び回っていました。本日は10組以上の面談をしました。私立だけでなく、国公立の方も含まれています。

私立だけでなく、国公立の既卒の方からもお申込みを多く頂いています(東北大学、広島大学、大阪大学・・・)。不思議なのは、それらの方がおっしゃるのが、私立の既卒の方とコメントが非常に似ていることです。。。

今日面白い話を聞きました。東京医科歯科についてです。

今年の東京医科歯科の国試結果は、59人受験中10人が不合格になったようです。

東京医科歯科は、現在卒業試験がない状態(私立の人にはうらやましいでしょうね。しかし数年後に東京医科歯科でも、卒試が始まる模様)ですが、今回の10人不合格は、東京医科歯科の受験生の間でも、大きな波紋を呼んでいるようですね。過去15年以上においても、こんなことが起きたことはないと。。。

問題をややこしくしているのは、東京医科歯科の上位層でもかなり落ちていることです。

東京医科歯科生において、ラサールなどのハイレベルな高校出身でも、落ちている現実があるようでえす。しかしハイレベルな私立大学では合格者が多いという現実があると。

東京医科歯科では、大学自体が、国試の対策を強制することはなく、生徒に委ねられています。

今は、東京医科歯科では、最後の1ヵ月半ぐらいの対策で切り抜けている人がほとんどのようです(私立から見たら信じられない短さですね)が、今年はそれでは全く足りないことが判明したことになります。やはり東京医科歯科でも、三か月ぐらいかけて、過去問を三周ぐらいしないと、合格出来ないようになったのでしょう。国公立の医学部では、問題集を三周もしなくても、医師国家試験は、「通す試験」なので、合格するとのこと。

ある程度のスペックのある生徒たちが、ある程度の時間をかけないと、合格出来ないようになったのかもしれませんね。理解が不足してもダメ、理解していても学習時間が今まで通り少ない国公立の歯学部もダメ。。。ということは、上位の私立歯学部がいいのでしょうか?今バランスがいいのは。東京歯科大学などでしょうか?東京医科歯科では、自分たちの合格者が激減しているのに、友人たちのいるレベルの高い私立歯学部(東京歯科?)では合格が続出していると噂しているようです。。。レベル高いもの同士のジェラシーですかね。。。

今の国家試験が、難しくなっている理由は、私の推測ですが、歯学部のもともとの出題範囲が顎範囲が中心になりますが、医学部が全身なのに対して、範囲が狭いために、出題する問題が出尽くしてきているからではないでしょうか。ですから、歯科医師国家試験なのに、医師国家試験で出題されるような問題がぞくぞくと出題されるようになってきています(「そんなの聞いてないよ~」状態ですね。)例えると、以前は「世界史=医学部」、「日本史=歯学部」とはっきりとした住み分けがされていたのが、今は、「世界史」と「世界史の中での日本史」のように変わってきているのではないでしょうか?しかもその「世界史の中での日本史」は学校では教えてくれませんと。学校で教えてくれるのは、以前のように「日本史」(しかも試験にパスする基準は毎年上がりばかり)。しかし実際の試験は「毎年難化していく世界史の中での日本史」で、実際とのずれに、なかなか受験生が対応が出来ない状況かもしれません。。。ということは、その「毎年難化していく世界史の中での日本史」を攻略するには、世界史も日本史も学ばないとだめですね。「世界史」だけ受験すれば簡単だったのに、そんな教科を選択してしまったため、「世界史」を単純に取ったよりも二倍苦しむ。。。本当に理不尽ですね。

今の国家試験を作っている先生たちも、内心では、「こんな難しいの、受けて誰が受かるの???」と思っているかもしれませんね。私が治療して頂いている歯科医師の方は非常に勉強熱心で、優秀な方ですが、毎年国家試験の問題を見ていらっしゃいます。そして正直におっしゃいます。「いや~。。。今の国家試験は難しすぎて、霧の中を歩いているような感じだね。。。全然分からないよ。。。今の若い人かわいそう。。。僕らの時は、国家試験なんて、落ちることなんてほぼなくて、誰か落ちたら、「それ誰?」って何年も噂になったくらいですよ笑。それでその落ちた人にこっそり話を聞いたら、どうも間違えてマーク用紙をずらして解答したらしい。。。その程度でしたよ。」とのことです。。。つまり、今の国家試験が、現実離れするほど難しくなってしまったのは、事実のようです。

「煮詰まってどんどん難化してゆく歯科医師国家試験」がさらに進行していくと、次に起きるのが、恐らくCBTが、とどまるところなく、難化していく現象かもしれません。CBTは本来は医歯薬を問わず、本来の合格は60%です。しかしそれが、私立歯学部においては、70~75%にまで、ボーダーが高くなり、「そんなの合格出来るの?」と本音で思っているが、拒めないのが、私立歯学部生かもしれませんね。

歯科医師国家試験の指導に関して言うと、「そんな難しい試験を誰が教えることが出来るの?」ではないでしょうか?いい先生に、個別の指導をしてもらう以外、突出して学寮あり、ご自身で抜け目なく対策する人以外には、必要になる時代に来ているのではないでしょうか?

さらにCBT受験において、「資格試験」を実施して、これが得点出来ないと、CBTが受験出来ないようにすれば、実際の落ちた人数を少なく見せることが出来ます。4.5年生というものを作れば、5.5年生と同じく、「幽霊部員」のような位置に出来ます。

横浜校の専任講師によると、「今後CBTボーダーは、75%を超えて、80%に向かってゆく可能性があるのではないか?」とのことです。大阪歯科が今年73→75になる可能性あり、愛知学院も今年71→73(愛知学院は、今の71から毎年1つずつボーダーがアップしていくのかな?と思っていたら、そうではないようですね。今年は73になる可能性があるということは、+2で、翌年は75になる可能性ありですね。)

次は、5年で落とすこと。大阪歯科のように、5.5年生のようになれば、6年に上がる人数を減らすことが出来ます。

私立歯学部は、今以上に落とさないと、実績は出ない状況に陥っていく可能性あり→6年を今以上落とすと、目立つので、4、5年でたくさん落とし、6年でも今まで通り落とすという流れでしょうか?

やれやれ、大変な状況になりそうです。。。