part44 第114回歯科医師国家試験 B-26(小児) 正答率が意外と低かった問題 83.7%

114B-28 正答率:83.7% (小児)
成長期の下顎骨における骨吸収部位はどれか。1つ選べ。
a 下顎角外面
b 下顎枝後縁
c 下顎頭上縁
d 筋突起上縁
e 前歯歯槽部唇側面

【下顎骨の成長発育】
正答率が83.7%と下顎骨の成長発育は覚えてしまえば解ける問題なので間違えてしまうともったいないです。

下顎骨は、下顎枝の後縁で骨添加、前縁で骨吸収が起こり、下顎頭では軟骨内骨化と添加性の成長が起こるため下顎骨は後上方に成長する。
内側面は骨吸収、外側面は骨添加され側方に成長していく。
ただし、前歯部歯槽部は舌側面に添加され唇側面で吸収されるので留意する必要がある。

●下顎骨の添加・吸収
下顎頭…上縁(添加+)
筋突起部…後縁(添加+), 前縁(吸収-)
下顎枝…後縁(添加+), 前縁(吸収-)
下顎角部…外側面(添加+),内側面(吸収-)
下顎骨体…外側面(添加+),内側面(吸収-)
オトガイ部(添加+)

114B-28 正答率:83.7% (小児) 解答
成長期の下顎骨における骨吸収部位はどれか。1つ選べ。
下顎角外面 (添加+)
下顎枝後縁 (添加+)
下顎頭上縁 (添加+)
筋突起上縁 (添加+)
e 前歯歯槽部唇側面 (吸収-)

解答: e

☆前歯歯槽部唇側面は骨吸収部位である。これにより永久歯は乳前歯よりも唇側傾斜し、
歯列弓周長が増大する。