(大阪歯科6年)学士の問題毎の傾向分析

大阪歯科はポリクリがかなり厳しく、課題量、内容とも非常に重いです。その厳しいポリクリが理由になっているのか、保存、補綴系は少し勉強するだけで、中間層の学生は比較的容易に得点出来てきます。また親御様が歯科医師の方も多くイメージもしやすいのかもしれません。

しかし問題は口腔外科内容です。

口腔外科は範囲が広く、対策しにくいように感じる方も多いですが、実は内容1つ1つは保存、補綴系に比べると浅いのです。(深くした問題は難易度が高すぎて削除になる事が多いです。)

口腔外科は、ポリクリでどこまで経験出来るか、大学によって様々です。悪性腫瘍の頸部郭清から上下骨切り、抜歯程度の症例と様々です。

大阪歯科の場合、見学できる症例が限られているようです。ですから見たことのない症例に対して、イメージがつかない為、基本問題から得点出来てないという事態になっている印象です。

興味のある学生、将来口腔外科に進みたい学生は、専門書等で自分で勉強出来るでしょうが、そもそも外科なんか興味ないという学生には非常に厳しい環境です。

ですから中間層で成績がなかなか伸びない学生は、外科で足を引っ張られている可能性が高いと思われます。

また、外科に一応一般内科が含まれます。内科領域は決して範囲も広くなく問われている事も基本的ですが、出来ていない学生が多いように感じます。内科については、薬理学や生理学の内容と関連が深く、それを応用出来ていない学生が多い様子です。内科は今後も比重は増えていくので、対策しないとより厳しくなるでしょう。

その他歯周外科などは、専門書で予習した上で授業に出ることも必要かもしれません。

衛生系は計算が多い為、計算問題の演習は充分行う必要があります。

基礎は難から易まで様々ですが、なぜか薬理学が弱い学生が多い印象です。上で書いた通り内科、外科とも関連が深いので、最低限わからないものは教科書で調べ理解する事は必要です。

(大阪歯科6年)今年の学士1~3の傾向分析

学士1は3回ありますが、前半2回と後半1回で傾向が変わります。

前半2回は比較的国家試験の過去問そのままの設定の問題が多いです。(勿論選択肢まで一緒ではありませんが、マニアックな選択肢は少ない。)ベースになっている問題は比較的最近5年からが多い印象ですが、良問はそれ以前からも出題されます。

3回目は過去問ベースに独自の捻りが入り始めます。恐らく大学の授業の内容を絡めたり、先生の専門とされている分野からも出始めます。

学士1は基本的に積み立て方式で合否が決まる事を考えると、過去問ベースの1、2回目で得点できないと高確率で再試験になります。

再試験は寄せ集めのイメージですが、どちらかと言えば3回目の試験に近い様子です。

つまり1、2回目で得点出来ない→3回目はより取れない→再試験も取れない→早期に留年決定
という負のスパイラルに陥る方もいるでしょう。

仮に学士1の再試験をギリギリ通過したとしても、学士2は学士1の3をより発展(改悪?)させた内容の為、付け焼き刃での対策は無理です。

つまり、新6年生もしくは既に留年が決まってる学生さんは、以下の事に注意する必要があります。

学士1の1までに過去問をきっちりやり込む(選択肢1つ1つまで吟味し、なぜ正解か間違いかまで説明できる様にするのが正しい勉強。

)新6年生はポリクリが終盤に差し掛かり、大変でしょうが、国家試験にたどり着くために必要な対策と割り切って下さい。6年2回目以降の学生さんは一日も早く対策を始めて下さい。一度留年経験をしているなら同じことをしていればまた留年します。