4年生でCBTがあります。こちらは1問1答形式であり、ボーダーの点数も高く、いかに「確実に正解する」ことができるかが重要になります。
反対に国家試験は問題によっては◎〇△×などの選択枝の優先順位付けが重要になってきます。
国試では、今まで学んだ知識を生かす総合力・応用力が試されるのに対し、CBTでは単純に知識を問う問題が多く見られます。
つまり、理想は問題を見た瞬間にすぐ解ける瞬発力が必要になります。
この瞬発力は、今までの1年から4年までの知識量に比例しますので、CBTは今まで自分がどれだけ知識を定着してきたかという指標になります。
ですから、その後、卒試→国試にストレートに進めるかがわかります。CBTにどれだけゆとりをもって受かるかによって。
今後CBTのボーダーは毎年上がり、今年は72%がボーダーのところが多いと聞いています。高いところだと、今年75%のところもあるようです。卒業試験の前にCBTですね。。。
大阪歯科の卒業試験の後期対策(個別)(対面の場合は摂津富田校/オンライン指導も可能)
本年度の大阪歯科の卒業試験において、ある程度結果が出ました。今後は卒業試験の過去問全体を俯瞰して、ご自分の弱点をいかになくしていけるかだけです。
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定員になり次第締め切ります。
part56 第114回歯科国試 D-53(全部床) 正答率が低かった問題 41.7%
114D-53 (全部床) 正答率:41.7%
第114回歯科国試 D-53(全部床) 41.7%
※画像等はこちらをご覧ください。
73歳の女性。下顎義歯の前歯部粘膜面に食物が停滞しやすいことを主訴として来院した。使用中のインプラント義歯は8年前に装着し、義歯の維持には問題がないという。初診時の口腔内写真、義歯の写真、義歯装着時の口腔内写真及び適合試験の写真を示す。
原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 義歯の回転
b 人工歯の摩耗
c 前歯部の咬合接触
d アタッチメントの劣化
e 下顎臼歯部の顎堤吸収
【インプラントオーバーデンチャーについて】
無歯顎に対してインプラントを数本植立し、その上にアタッチメントを介して装着する
可撤性義歯である。インプラントを植立することで義歯の維持が向上し、咀嚼しやすくなる。
長期的に使用していると、アタッチメントの劣化や顎堤吸収の進行による義歯の動揺が見られることから定期的なメンテナンスが必要である。
ボールアタッチメントが確認できる。
臼歯部での咬合が確認でき、極端な咬耗などは見られない。
空隙などの問題は確認できない。
適合試験の結果、臼歯部で強接触が認められる。
114D-53 (全部床) 正答率:41.7% 解答
73歳の女性。下顎義歯の前歯部粘膜面に食物が停滞しやすいことを主訴として来院した。使用中のインプラント義歯は8年前に装着し、義歯の維持には問題がないという。初診時の口腔内写真、義歯の写真、義歯装着時の口腔内写真及び適合試験の写真を示す。
原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 義歯の回転 臼歯部の顎堤吸収により、垂直的な義歯の回転が起こる可能性がある。
b 人工歯の摩耗 臼歯部での咬合が確認でき、極端な咬耗などは見られない。
c 前歯部の咬合接触 義歯の写真より前歯部の強接触は認められない。
d アタッチメントの劣化 義歯の維持には問題がないため、劣化は考えられにくい。
e 下顎臼歯部の顎堤吸収 適合試験の結果、臼歯部で強接触が認められる。
解答: a,e
愛知学院2年の前期の成績が発表!今のうちから生理&生化を中心に復習しておきましょう。
デンタル国進では、愛知学院2年生を対象に、生理、生化、組織、理工の復習個別講座を開講します。
解剖学、歯科解剖(口腔解剖)、理工学などはそれぞれ
解剖学→外科学、歯科解剖→歯内、理工学→保存、補綴など、上の学年の当該科目にてセットで復習しやすいのに対し、
生理、生化は2年生で学んだ知識がベースになることが多いのです。
「今、学んだ生理、生化の知識を国試まで持っていくぞ!」
これぐらいの意識を持たないと、後々苦労してしまう可能性があります。
part55 第114回歯科国試 B-41(全部床) 正答率が低かった問題 63.5%
114B-41 (全部床) 正答率:63.5%
73歳の男性。咀嚼時の義歯の不安定を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を装着したが、6か月前から咬合時に上顎義歯が脱離しやすくなったという。使用中の義歯の写真と義歯装着時の口腔内写真を示す。
まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a 粘膜調整
b リライン
c 咬合面再形成
d 義歯床後縁の削除
e 前歯部の咬合調整
114B-41 (全部床) 正答率63.5%
※画像等はこちらをご覧ください。
★補綴の問題を解く上でのワンポイント
補綴系の問題は模型などの参考資料を使用しやすいため、画像問題が作りやすい傾向がある。他の領域では問題の文章中に重要なヒントが隠れていることが多いが、
補綴系の問題ではさらに画像から問題点を抽出する力がさらに重要になってくる。
学生の皆さんには「あれ?これなんかおかしいな」。
こういった感覚を大切にしてほしい。その力を持つには日頃から資料をよく見る訓練が必要である。
【咀嚼時の義歯の不安定症例】
患者さん主訴を判断する上で重要になってくるのが、タイミングと種類である。
大きく
●タイミング
①装着時 ②咬合時 など
●種類
①痛み ②不安定 など
今回の症例では②咀嚼時、②不安定が主訴であることを頭に入れておく必要がある。
製作して8年が経過し、大臼歯部が咬耗したため、前歯・小臼歯の強接触が認められる。
そのため、義歯装着時の口腔内写真では臼歯部が離開している。
治療方針としては、義歯新製時に近い状態にする=(大臼歯部)咬合面の再形成となる。
114B-41 (全部床) 正答率:63.5% 解答
73歳の男性。咀嚼時の義歯の不安定を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を装着したが、6か月前から咬合時に上顎義歯が脱離しやすくなったという。使用中の義歯の写真と義歯装着時の口腔内写真を示す。
まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a 粘膜調整 咀嚼時の粘膜痛等の症状がなく、装着時自体は問題ないため、粘膜調整やリラインの必要性はないと考えられる。
b リライン 咀嚼時の粘膜痛等の症状がなく、装着時自体は問題ないため、 粘膜調整やリラインの必要性はないと考えられる。
c 咬合面再形成 義歯の不安定が長年の使用により義歯の大臼歯部が咬耗したことによるもので、咬合面特に上下顎歯の機能咬頭にレジンを追加し、咬合面再形成をする。
d 義歯床後縁の削除 義歯床後縁にも咬合接触がみられるが、大臼歯部が咬耗によるもので、咬合面再形成をすることにより改善すると考えられる。
e 前歯部の咬合調整 原因が大臼歯部が咬耗したものによるもので、前歯部の咬合調整をしてしまうと、全体のバイトが下がってしまう。
解答:c
part53 第114回歯科国試 B-59(薬理) 正答率が低めだった問題 79.5%
114B-59 正答率:79.5% (薬理)
薬物とその薬物が阻害する酵素の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a アシクロビル―逆転写酵素
b テオフィリン―コリンエステラーゼ
c デキサメタゾン―トランスペプチダーゼ
d レボフロキサシン水和物-DNA ジャイレース
e ロキソプロフェンナトリウム水和物-リポキシゲナーゼ
【薬物と阻害する酵素】
薬物を知る上で、その薬物の作用機序を知ることが重要になってきます。
今回の問題は酵素阻害による作用を示す薬物の問題でありセットで覚えることが重要になってきます。
●薬物と阻害する酵素
NSAIDs-シクロオキシゲナーゼ
ステロイド薬―ホスホリパーゼA2
ネオスチグミン―コリンエステラーゼ
βラクタム系抗菌薬-トランスペプチダーゼ
ニューキノロン系-DNAジャイレース
など
114B-59 正答率:79.5% (薬理) 解答
薬物とその薬物が阻害する酵素の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a アシクロビル―逆転写酵素 DNAポリメラーゼ阻害
b テオフィリン―コリンエステラーゼ PDE阻害薬
c デキサメタゾン―トランスペプチダーゼ ホスホリパーゼA2阻害
d レボフロキサシン水和物-DNA ジャイレース
e ロキソプロフェンナトリウム水和物-リポキシゲナーゼ シクロオキシゲナーゼ阻害
解答:d
part52 第114回歯科国試 B-43(薬理) 正答率が低かった問題 45.6%
114B-43 正答率:45.6% (薬理)
抗血栓薬と作用機序の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a アスピリン―第Ⅱa 因子阻害
b ダビガトラン―血小板凝集抑制
c チクロピジン塩酸塩-シクロオキシゲナーゼ阻害
d ヘパリンナトリウム―第Ⅹa 因子阻害
e ワルファリンカリウム―ビタミンK 活性化阻害
【抗血栓薬と作用機序】
患者さんの中には、抗血栓薬を服用されている方がいらっしゃいます。
歯科治療時特に観血的処置を行う場合、あらかじめ患者さんの服用薬についてしっかりと確認し、場合によっては医科に対し対診することが重要となります。
●抗血栓薬と適応症
・血小板凝集阻害薬(抗血小板薬)
アスピリン―シクロオキシゲナーゼ阻害
チクロピジン塩酸塩-ADP受容体阻害
・抗凝固薬
ヘパリン―トロンビン、第Ⅸa 因子、第Ⅹa 因子の不活化を促進
ワルファリンカリウム―ビタミンKの活性化阻害
ダビガドラン―トロンビンの阻害
・血栓溶解薬
ウロキナーゼ―プラスミノーゲンを活性化
114B-43 正答率:45.6% (薬理) 解答
抗血栓薬と作用機序の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a アスピリン―第Ⅱa 因子阻害 シクロオキシゲナーゼ阻害
b ダビガトラン―血小板凝集抑制 トロンビンの阻害
c チクロピジン塩酸塩-シクロオキシゲナーゼ阻害 ADP受容体阻害
d ヘパリンナトリウム―第Ⅹa 因子阻害
e ワルファリンカリウム―ビタミンK 活性化阻害
解答:d,e
part51 【オリジナル問題】小児 難易度(易)
すべての乳歯の歯根が完成する時期として最も適切なものはどれか。1つ選べ。
a 2歳
b 3歳
c 4歳
d 5歳
e 6歳
【乳歯の歯根完成期】
乳歯、永久歯に関する問題は頻出です。皆さんが将来歯科医師になった際、お子さんの保護者の方から、
「この歯いつ頃に生え変わりますか?」という、質問があった際、答えられないと問題ですよね。
面倒かもしれませんが覚えてしまいましょう!繰り返し覚えることが大切です。
●乳歯の歯根完成(目安)
乳中切歯(A)-1.5歳
乳側切歯(B)-1.5~2歳
乳犬歯(C)-3歳
第一乳臼歯(D)-2.5歳
第二乳臼歯(E)-3歳
すべての乳歯の歯根が完成する時期として最も適切なものはどれか。1つ選べ。 解答
a 2歳
b 3歳
c 4歳
d 5歳
e 6歳
解答:b
part50 【オリジナル問題】第114回歯科国試 A-52(微生) 類題
Bacillus cereus に有効なのはどれか。1つ選べ。
a グルタラール
b クレゾール石鹸
c 塩化ベンゼトニウム
d 塩化ベンザルコニウム
e グルコン酸クロルヘキシジン
【消毒薬とその対象】
Bacillus cereus(セレウス菌)はBacillus属に属するグラム陽性大桿菌で芽胞を有する好気性菌である。土壌や汚水など自然界に多く存在し、酸性域では発育は悪い。食中毒の原因となる。
セレウス菌の芽胞には、過酢酸などの高水準消毒薬が有効である。 なお、100℃の熱水や蒸気は無効である
Bacillus cereus に有効なのはどれか。1つ選べ。 解答
a グルタラール 高水準
b クレゾール石鹸 中水準
c 塩化ベンゼトニウム 低水準
d 塩化ベンザルコニウム 低水準
e グルコン酸クロルヘキシジン 低水準
解答:a
part49 第114回歯科医師国家試験 A-52(微生) 正答率が意外に低かった問題 83.6%
114A-52 正答率:83.6% (微生)
ヒト免疫不全ウイルスに有効なのはどれか。2つ選べ。
a ポビドンヨード
b 消毒用エタノール
c ベンゼトニウム塩化物
d ベンザルコニウム塩化物
e クロルヘキシジングルコン酸塩液
【消毒薬とその対象】
消毒薬は頻出なのでしっかり覚えましょう。理想はその消毒薬の適応をすべて覚えるのが理想ですが、難しい場合は、その消毒薬が高・中・低水準のどれにあたるかを覚えておきましょう。
●消毒薬
・高水準
グルタルアルデヒド(グルタラール)、フタラール、過酢酸
・中水準
次亜塩素酸ナトリウム、ポピドンヨード、消毒用エタノール、クレゾール石鹸
・低水準
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、
●HIVに有効な消毒薬
グルタルアルデヒド(グルタラール)、フタラール、過酢酸
次亜塩素酸ナトリウム、ポピドンヨード、消毒用エタノール
114A-52 正答率:83.6% (微生) 解答
ヒト免疫不全ウイルスに有効なのはどれか。2つ選べ。
a ポビドンヨード 中水準
b 消毒用エタノール 中水準
c ベンゼトニウム塩化物 低水準
d ベンザルコニウム塩化物 低水準
e クロルヘキシジングルコン酸塩液 低水準
解答: a,b