part42 第114回歯科医師国家試験 D-35(保存) 正答率が思ったより低めだった問題 78.6%

114D-35 正答率:78.6% (保存)

114D-35 正答率78.6% (保存)
※画像等はこちらをご覧ください。

50 歳の男性。上顎左側第一大臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。15 年前に修復治療を受けたという。診断をした結果、修復物を新製し、接着性レジンセメントで装着することとした。完成した修復物の写真を示す。
この後、修復物装着前に行うのはどれか。3つ選べ。
a 咬合調整
b シラン処理
c 辺縁のすり合わせ
d レジンコーティング
e 硫黄系機能性モノマー処理

【メタルインレーの装着】 『保存修復学第6版』 第6章間接修復 参照

この問題は正答率が思ったより低く、驚いた。

メタルインレー修復(間接修復)に関する問題です。メタルインレーは金属なので、装着前に口腔外で調整することが容易です。その方が、装着後の調整量を少なくすることができ、有益です。

メタルインレー装着時の大まかな手順としては、基本的に①コンタクトの調整→②マージン調整→③咬合調整→④研磨→⑤接着面処理→⑥装着の順である。

あと、それぞれの修復物によってどのような前処理をするかも覚えておく必要がある。

修復物はメタルインレー(金属)である。

114D-35 正答率:78.6% (保存) 解答
50 歳の男性。上顎左側第一大臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。15 年前に修復治療を受けたという。
診断をした結果、修復物を新製し、接着性レジンセメントで装着することとした。完成した修復物の写真を示す。
この後、修復物装着前に行うのはどれか。3つ選べ。

a 咬合調整 金属であり、修復物装着前に済ませておくとスムーズである。
b シラン処理 陶材等の修復物内面に行う、金属には行わない。
c 辺縁のすり合わせ 装着前に済ませておく。
d レジンコーティング 窩洞形成後、歯髄保護等を目的に行うものであり、修復物完成後に行うのはナンセンスである。
e 硫黄系機能性モノマー処理 メタルプライマーであり金属接着面に塗布する。

解答 a,c,e