part58 第114回歯科国試 B-30(外科) 正答率が低かった問題 49.1%

114A-38 正答率:49.1% (外科)
耳珠前方に有痛性腫脹を呈するのはどれか。
1つ選べ。
a 顎関節症
b 骨軟骨腫
c 顎関節強直症
d 痛風性顎関節炎
e リウマチ性顎関節炎

【顎関節疾患の症状】
顎関節症は、私たちが歯科の臨床を行っていく上で、遭遇する頻度が高い疾患です。
他の顎関節疾患を含め、「原因・症状は何か、歯科的治療の必要性の有無、好発年齢」などをしっかり覚えておく必要があります。

・顎関節症…疼痛 有、 腫脹 無
・顎関節強直症…疼痛 有、 腫脹 無
・リウマチ性顎関節炎…疼痛 有、腫脹 無
・骨軟骨腫…疼痛 無、 腫脹 有
・通風性顎関節炎…疼痛 有、 腫脹 有

・痛風
高尿酸血症にて尿酸炎結晶が関節軟骨に析出し関節腔内に遊離することで生じる。
顎関節に生じることはあまりないが、発症時に激しい疼痛を伴い数日で自然緩解することが多い。
ほとんどが、男性に生じる。

114A-38 正答率:49.1% (外科) 解答
耳珠前方に有痛性腫脹を呈するのはどれか。
1つ選べ。
a 顎関節症
b 骨軟骨腫
c 顎関節強直症
d 痛風性顎関節炎
e リウマチ性顎関節炎

解答:d

part57 第114回歯科国試 A-38(障害) 正答率が低かった問題 14.9%

114A-38 正答率:14.9% (障害)
日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類 2013 を図に示す。
軟飯や全粥はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

【嚥下調整食について】
超高齢社会の日本で、今後高齢の方の食事における歯科医師の役割は非常に大きくなることが予想されます。

この問題は、正答率:14.9%と非常に低かったです、問題を間違えた学生さんの中には
「全粥だから食べやすい?」と勘違いしてしまった人もいるのではないでしょうか。

重度嚥下障害の食事には「とろみ」が重要であることを覚えておきましょう!

【障害の程度、大】
0t:とろみ水
0j:タンパク質の少ないゼリー
1j:プリン、ゼリー、ムース
2-1:ミキサー食、ペースト食(おもゆや粥)
2-2:ミキサー食、ペースト食(付着性も離水も低い粥)
3:ソフト食(離水に配慮した粥)
4:ソフト食(軟飯・全粥)
【障害の程度、小】

114A-38 正答率:14.9% (障害)  解答
日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類 2013 を図に示す。
軟飯や全粥はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

解答: e