part62 第114回歯科国試 D-89(歯内) 正答率が低かった問題 45.5%

114D-89 正答率:45.5% (歯内)
60歳の女性。上顎右側臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。自発痛はないが歯肉を押すと違和感があるという。右上56に打診痛を認める。初診時の口腔内写真とエックス線画像を示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
治療方針の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。
右上6—– 右上5
a 経過観察—–抜 歯
b 経過観察—–感染根管治療
c 咬合調整—–抜 歯
d 咬合調整—–感染根管治療
e 感染根管治療—–抜 歯
f 感染根管治療—–感染根管治療

【慢性化膿性根尖性歯周炎及び歯根破折の鑑別と治療法】
この問題は1つ選べにも関わらず、正答率が45.5%と低かったです。
また、多選択肢問題(選択肢がe以上、5以上)の問題で戸惑う人もいるかもしれません。
ただ、いくら選択肢が増えても、この問題では正答は1つです。
落ち着いて解きましょう。


右上6頬側遠心部に瘻孔が認められる。


右上6及び右上5に根尖部透過像が認められる。
また、右上5には垂直性の破折線が認められる。


右上5の中央にのみ深いポケット(9mm)が認められる。

以上のことから
・右上6は慢性化膿性根尖性歯周炎→感染根管治療
・右上5は垂直性歯根破折→抜歯となる。

このように解くと、いかに簡単か、実感してもらえると思います。

114D-89 正答率:45.5% (歯内) 解答
60歳の女性。上顎右側臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。自発痛はないが歯肉を押すと違和感があるという。右上56に打診痛を認める。初診時の口腔内写真とエックス線画像を示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
治療方針の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。
右上6—–右上5
a経過観察—–抜 歯
b経過観察—–感染根管治療
c咬合調整—–抜 歯
d咬合調整—–感染根管治療
e感染根管治療—–抜 歯
f感染根管治療—–感染根管治療

解答:e

part61 オリジナル問題

オリジナル問題
COVID-19において最も多く見られる臨床症状はどれか。1つ選べ。
a 喀痰
b 下痢
c 頭痛
d 発熱
e 呼吸困難感

【COVID-19に関する問題】
皆さんもご存じのとおり、世界中で猛威を奮っているCOVID-19ですが、症状・ワクチン・治療薬についてなど、

歯科医師を志す皆さんは、医療従事者としての医療に関する一般的な知識を日頃から備えておく必要があります。

そもそも「ウイルスってどんな構造だっけ?」「このウイルスにはどのような症状・ワクチン・治療薬があったっけ?」
などを日頃から意識して覚えておく必要があります。

COVID-19ですが、最も多く見られる症状は「発熱」と言われています。

他にも、倦怠感、筋肉痛、喀痰、頭痛、下痢、呼吸困難感、味覚障害、嗅覚障害などの症状も
見られる場合があることを覚えておくと良いと思います。

オリジナル問題 解答
COVID-19において最も多く見られる臨床症状はどれか。1つ選べ。
a 喀痰
b 下痢
c 頭痛
d 発熱
e 呼吸困難感

解答:d