CBT合格基準からみる大学比較。今後CBTはさらに難化し、大量に落ち、退学・放校の原因になるものに!(学院と朝日と明海大学に絞り比較考察)(学院ではCBTの合格基準を2020年度から、現在の70%から段階的に上げてゆき、5年以内に75%の予定です!(ということは、2020年度の愛知学院のCBT進級基準は72%の可能性あります。) 今年受験する愛知学院4年生は、何がなんでも合格するようにすべきです!

CBT/OSCEは、15年前から実施されるようになったものです。それ以前はありませんでした。

CBT/OSCEが実施されるようになったのは、付属病院で、実習するレベルに達していない学生が大量に来るようになったと、クレームが続出するようになったからです。

CBTは、国が問題を作るが、各大学の付属病院に生徒は行くわけなので、合格基準は、大学が独自に決めてよいとなりました。以前は愛知学院が60~65%(2018年度より70%)、朝日は70%、明海大学は65%でした。朝日の学生は、愛知学院をうらやんだものです。経営母体が同じ&編入可能だったため、朝日の4年の中には、明海大学に編入する学生もいました(実際朝日では、数年前までCBTで40人程度の学生が落ちていました)。このように、以前は各大学にCBTの進級基準の差があったわけです。穴場が現実に存在していました。

ところが、2019年現在、CBTの合格基準は、どの大学でも、以前とは比較にならないほど上がっています。しかも以前とは違い、横並び。。。具体的には、愛知学院では、2018年度より70%になり、朝日は以前通り70%(朝日の第111回の国試の学年がCBTの追試を受けた時は、公表されていませんが、68%でした)、明海大学に至っては、公には非公表としていますが、実際には「70%、もしくはそれ以上の合格基準」となっています。

しかも、驚くべきことに、各大学とも今後、CBTの合格基準を、70%以上に上げる予定です。愛知学院は、2020年度から、段階的にCBTの進級基準を上げてゆき、5年以内に75%にする予定です(ということは、愛知では、2020年度に72~73%、2021年度に75%とする可能性もあります。国試&周りの大学を見ながら実施するということでしょうが、意外と早く75%になると思われます)。ということは、現在愛知学院4年の方は、何がなんでも今回合格しないといけませんね!明海大学にいたっては、現在の2019年のCBTでさえ、70%以上を基準にしている可能性があります(朝日は、明海と同じ経営母体のため、実は、同じく70%以上にしている可能性もありますね。)

繰り返しますが、現在のCBT合格基準は、横並びです。これは現在の国試が今後ひたすら難化してゆくからです。国試合格者は、今後合格者数が減ってゆき、ゆくゆくは合格率が60%になることが、確定路線です。第112回の国試結果に限って言いますと、受験者が3,723人→合格者2,059人(合格率63.7%)。今後は合格者を2,000人を切るようにする予定です(2,000人を切るのが、5年以内なのかもしれませんね)。つまり合格者が2,000人を切るようになると、合格率が60%になります(ちなみに、第113回の国試の受験日時は、2/1、2/2日になっています。国試を今回受験する方は、ぜひ今回でパスするようにしておきましょう。浪人しても、より厳しい合格基準&難易度になるだけです。

どこの歯学部も、国家試験の難化に焦って、私立は特に、留年したら入ってくる授業料と、先鋭だけを揃えることで、国試合格率を上げるという選択をしています。

CBTは今後どうなっていくのか。。。?大量に不合格者が出て、国試に合格する可能性のない学生は、CBT不合格により、4年での留年を繰り返し、退学・放校という図式が見えます。各大学ともCBTの合格基準を今後70%から上げてゆく中、「どうして前年度に落ちた生徒が、前年度と同じ対策で、翌年のより厳しい試験に合格する保証があるでしょうか?」もしCBTに落ちたら、徹底的に対策をしないと。合格できないものになってゆくでしょう。

以前のCBTは、国試の前の基礎固めのようなイメージでした。現実ほとんどの生徒が受かり、たいして対策を必要とするものではなかったのです。しかし今は違います。そして、これからはさらに違います。それもこれも、国試の合格者が減ることが確定路線なために、起こる現象です。

2020年度以降は、落ちたら茨の道・・・それが今後のCBTかもしれません。本当に今の私立歯学部は闇ですね。