part29 第114回歯科医師国家試験 必修 B-5 正答率98.3%

114B-5(必修) 正答率98.3%
IV型アレルギー反応はどれか。1つ選べ。
a 花粉症
b 金属アレルギー
c ペニシリンアレルギ―
d アナフィラキシーショック
e 不適合輸血による凝血反応

【アレルギー分類】
近年、アレルギーに関するにする問題はよく出題されます。

それは誤った対応してしまうと、最悪、患者さんの生命を危険さらしてしまう可能性
あるからです。なので、

アレルギー型と反応をセットで覚えていく必要があります。

●アレルギー型と反応
・Ⅰ型(即時型)、IgE,
花粉症(a)、アナフィラキシーショック(d)、気管支喘息
・Ⅱ型(細胞障害型)、IgG,IgM
 不適合輸血(e)、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、重症筋無力症、溶血性貧血
・Ⅲ型(免疫複合症)、IgG,IgM
糸球体腎炎、血清病、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)
・Ⅳ型(遅延型)、T細胞
 金属アレルギー(b)、ツベルクリン反応

114B-5(必修) 正答率96.7% (解答)
IV型アレルギー反応はどれか。1つ選べ。
a 花粉症…Ⅰ型
b 金属アレルギー
c ペニシリンアレルギ―…主にⅠ型
d アナフィラキシーショック…Ⅰ型
e 不適合輸血による凝血反応…Ⅱ型

解答 b

【オリジナル問題】
次のアレルギー反応の中で細胞障害型に分類されるのはどれか。2つ選べ。
a 血清病
b 気管支喘息
c 糸球体腎炎
d 重症筋無力症
e 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)


【オリジナル問題】解答

次のアレルギー反応の中で細胞障害型(Ⅱ型)に分類されるのはどれか。2つ選べ。
a 血清病…Ⅲ型
b 気管支喘息…Ⅰ型
c 糸球体腎炎…Ⅲ型
d 重症筋無力症
e 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)

解答 d,e

part28 第114回歯科医師国家試験 必修 A-8 正答率96.7%

114A-8(必修) 正答率96.7%
地域包括支援センターに配置が義務付けられているのはどれか。1つ選べ。
a 医 師
b 保健師
c 言語聴覚士
d 作業療法士
e 理学療法士


【保健・医療・福祉・介護の各制度について】
このあたりはさまざまな機関名や根拠法が出題され、頭の中がごちゃごちゃになってしまうかもしれませんが、
落ち着いて考えてみてください。

「この施設は何のためのものなのか」
「この法律はどうしてできたのか」

など、その背景を考えながら覚えることによって、正答率が飛躍的に向上します。
繰り返しですが、この手の問題は覚えてしまえば解けるので覚えてしまいましょう!
「医療≠介護」であることも忘れないようにしましょう。

●地域包括支援センター (根拠法:介護保険法)
「高齢者の相談を受け付ける施設」
「介護予防ケアマネジメント」「包括的・継続的ケアマネジメント」「総合相談」「権利擁護」の4つを業務の柱としている。

114A-8(必修) 正答率96.7%
地域包括支援センターに配置が義務付けられているのはどれか。1つ選べ。
a 医 師
b 保健師
c 言語聴覚士
d 作業療法士
e 理学療法士

解答 b

【オリジナル問題①】
地域包括支援センターに配置が義務付けられているのはどれか。すべて選べ。
a 医 師
b 保健師
c 社会福祉士
d 臨床検査技師
e 主任ケアマネージャー

【オリジナル問題①】(解答)
地域包括支援センターに配置が義務付けられているのはどれか。すべて選べ。
a 医 師
b 保健師
c 社会福祉士
d 臨床検査技師
e 主任ケアマネージャー

解答 b,c,e


【オリジナル問題②】
次の施設について根拠法が地域保健法のものはどれか。2つ選べ。
a 保健所
b 児童相談所
c 福祉事務所
d 市町村保健センター
e 地域包括支援センター

【オリジナル問題②】(解答)
次の施設について根拠法が地域保健法のものはどれか。2つ選べ。
a 保健所
b 児童相談所…児童福祉法
c 福祉事務所…社会福祉法
d 市町村保健センター
e 地域包括支援センター…介護保険法

解答 a,d

part27 第114回歯科医師国家試験 114A37 正答率67.7%

114A37

感染根管治療を行う際に、予防的抗菌薬投与が推奨される感染性心内膜炎(IE)の高度リスク群はどれか2つ選べ。
a 人工弁を装着した患者
b IEの既往を有する患者
c 先天性心房中隔欠損症の患者
d 冠動脈バイパス術を受けた患者
e 植え込み型除細動器を装着した患者

ぱっとみると、どれもリスクになりそうな患者ばかりが並んでいます。感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン (2017 年改訂版)をきちんと目を通して置いてください。

このなかでは1.人工弁置換患者、2.IEの既往を有する患者、3.複雑性チアノーゼ性心疾患(単心室、完全大動脈転位、ファロー四徴症、4.体循環と肺循環の短絡経路造設術を実施した患者が予防的抗菌薬投与が推奨される郡とされています。

最近の国家試験はガイドラインから出題される事が多くなってきていますので、有名どころはやはり抑えておく必要がありそうです。

ただしあまり推奨はできませんが、ガイドライン今回も詳しく知らなくても解答自体は出来ます。

過去問を解いていればaは選べるはずです。そうなればあと1つとなりますが、よくわからないほかの選択肢よりは既に既往のある患者が一番リスクが高そうと読めるかどうかかで答えは出ます。

やはり問題文をしっかり読むことが大切です。1問を大切に解くのが重要です。

part26 第114回歯科医師国家試験 114A41 正答率31.5%

114A41

ワンステップ接着システムで溶媒として用いられるのはどれか全て選べ。
a 水
b アセトン
c TEGDMA
d エタノール
e フェノール

(正解a.b.d)

全て選べだから正答率が低くなってしまったのでしょうが、一般的な化学の知識で、溶媒といえばこのなかでは水、アセトン、エタノールと即答できそうです。
ワンステップ接着システムの成分は主に以下のとおりですが、これは高校化学の内容で解けそうな問題です。

ワンステップ接着システム
接着性モノマー
HEMA(水溶性モノマー)

多官能性モノマー(UDMAやTEGDMAなどのジメタクリレート)
重合開始剤、重合促進剤、重合禁止剤
溶媒(アルコール、アセトン)
(フィラー)←ない物もある

part25 第114回歯科医師国家試験 114A47 正答率70.4%、

114A47

抗腫瘍薬ニボルマブの標的分子はどれか
a CCR4
b CD20
c EGFR
d PD-1
e VEGF

正答率70.4%、正解d PD-1

ニボルマブはノーベル賞を受賞した大変有名な薬でこの正答率は以外です。(選択肢にPDL-1が入ってたら別ですが)ニボルマブは頭頸部癌に適応があります。時事ネタは必ず注目しましょう。
他にきになるのはcのEGFRですが、これが標的になる抗腫瘍薬は何でしょうか?

【オリジナル問題】
EGFRを標的とする抗腫瘍薬は何か
a リツキシマブ
b デノスマブ
c ベバシズマブ
d セツキシマブ
e モガムリズマブ

答え:d セツキシマブ
他の選択肢は元の問題の外れ選択肢のターゲットです。併せて復習してください。

セツキシマブについてですが問われそうなポイントを問題にしておきます。

【オリジナル問題】
セツキシマブ使用において聴取すべき事柄は何か2つ選べ。
a マダニの咬傷歴
b 牛肉アレルギーの有無
c 顎骨壊死
d 歯髄炎
e 歯周炎

正解はa、bです。
セツキシマブのアレルギー反応とこれらが関係するためです。

part24 第114回歯科医師国家試験 必修 D-18 正答率94.3%

114B-18(必修) 正答率94.3%
冷刺激で痛みが緩和するのはどれか。1つ選べ。

a 歯髄充血
b 急性単純性歯髄炎
c 急性化膿性歯髄炎
d 慢性潰瘍性歯髄炎
e 慢性増殖性歯髄炎

【歯髄炎の臨床症状による鑑別】

皆さんが将来歯科医師になる上で、必ず必要になるのが歯髄炎の鑑別です。
歯髄炎は激しい自発痛を伴うものもあり、その際、適切な診断・治療を行うことが重要となってきます。

114B-18(必修) 正答率94.3%
冷刺激で痛みが緩和するのはどれか。1つ選べ。

a 歯髄充血 (疼痛:冷刺激↑)
b 急性単純性歯髄炎 (疼痛:冷刺激↑)
c 急性化膿性歯髄炎 (疼痛:冷刺激↓、温熱刺激↑)
d 慢性潰瘍性歯髄炎 (自発痛なし)
e 慢性増殖性歯髄炎 (自発痛なし)

解答 c

【オリジナル問題】
主な治療法として抜髄が選択されるものはどれか。すべて選べ。

a 歯髄充血
b 急性単純性(一部性)歯髄炎
c 急性化膿性歯髄炎
d 慢性潰瘍性歯髄炎
e 慢性増殖性歯髄炎


【オリジナル問題】
主な治療法として抜髄が選択されるものはどれか。すべて選べ。

a 歯髄充血 (可逆性)
b 急性単純性(一部性)歯髄炎 (可逆性)
c 急性化膿性歯髄炎 (不可逆性)
d 慢性潰瘍性歯髄炎 (不可逆性)
e 慢性増殖性歯髄炎 (不可逆性)

解答 c,d,e

診断と治療法をセットで覚えることが重要です。

part23 第114回歯科医師国家試験 必修 B-11 正答率が低かった問題 正答率57.6%

114B-11(必修) 正答率57.6%
急性化膿性歯髄炎と急性化膿性根尖性歯周炎に共通して認められるのはどれか。
1つ選べ。

a 口腔の瘻孔
b 歯肉の腫脹
c 全身の発熱
d 歯の挺出感
e リンパ節の腫脹

【歯髄炎と根尖性歯周炎の鑑別】

毎年、歯内領域において歯髄炎と根尖性歯周炎の鑑別に関する問題はほぼ出題されると言っても過言ではないと思います。

皆さんは歯髄炎と根尖性歯周炎を学ぶ際にそれぞれを対比して覚える必要があります。
なぜそれが重要かと言いますと、当然ながら診断によって治療法が変わってくるからです。

今回は共通する部分の問題ですが、基本
歯髄炎は感染が歯内に限局している(A)、根尖性歯周炎は炎症が根尖周囲組織にまで波及している(B)
ことを考えれば解きやすいはずです。

a 口腔の瘻孔(B)、b 歯肉の腫脹(B)、
c 全身の発熱 e リンパ節の腫脹 
発熱やリンパ節の腫脹は炎症が周囲組織に波及することによって初めて全身症状として出現するので、基本、炎症が歯髄に限局していた場合は起こりません。

d 歯の廷出感は歯根膜に炎症が波及した場合に起こるので、(B)の時はもちろん、歯髄炎が根尖部付近にまで炎症が進んでいくと起こる可能性があります。

114B-11(必修) 正答率57.6%
急性化膿性歯髄炎と急性化膿性根尖性歯周炎共通して認められるのはどれか。
1つ選べ。

a 口腔の瘻孔
b 歯肉の腫脹
c 全身の発熱
d 歯の挺出感
e リンパ節の腫脹

解答 d

part22 第114回歯科医師国家試験 必修 B-9 正答率が低めだった問題 正答率75.3%

114B-9(必修) 正答率(75.3%)
DICOMファイルの情報に含まれるのはどれか。1つ選べ。

a 主 訴
b 性 別
c 家族歴
d 既往歴
e 現病歴

解答 b

【DICOM等診療情報の管理と記録に関する問題】

DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)(医学におけるデジタルイメージングと通信)の問題は今まで国試に出題されており、皆さんも慣れてきたのでは、ないでしょうか。

DICOMは画像の保存、検索、転送、印刷機能などを規格化することで、異なる機器でもネットワーク上で医療用画像情報をやりとりできます。

「紹介元の診療所での画像データを患者様が持参されたけど見られない…。」ということがなくなっていくと思われます。

DICOMで記録されるのは、患者氏名、性別(b)、ID、生年月日、などの患者情報で、

主訴、家族歴、既往歴、現病歴など実際の問診等で収集する情報は診療録に記載されます。

114B-9(必修) 正答率(75.3%)
DICOMファイルの情報に含まれるのはどれか。1つ選べ。

a 主 訴
b 性 別
c 家族歴
d 既往歴
e 現病歴

解答 b

part21 第114回歯科医師国家試験 114A37 

114A37
感染根管治療を行う際に、予防的抗菌薬投与が推奨される感染性心内膜炎(IE)の高度リスク群はどれか2つ選べ。正答率67.7%
a 人工弁を装着した患者
b IEの既往を有する患者
c 先天性心房中隔欠損症の患者
d 冠動脈バイパス術を受けた患者
e 植え込み型除細動器を装着した患者

ぱっとみると、どれもリスクになりそうな患者ばかりが並んでいます。感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン (2017 年改訂版)をきちんと目を通して置いてください。
このなかでは1.人工弁置換患者、2.IEの既往を有する患者、3.複雑性チアノーゼ性心疾患(単心室、完全大動脈転位、ファロー四徴症、4.体循環と肺循環の短絡経路造設術を実施した患者
が予防的抗菌薬投与が推奨される郡とされています。

最近の国家試験はガイドラインから出題される事が多くなってきていますので、有名どころはやはり抑えておく必要がありそうです。
ただしあまり推奨はできませんが、ガイドライン今回も詳しく知らなくても解答自体は出来ます。
過去問を解いていればaは選べるはずです。そうなればあと1つとなりますが、よくわからないほかの選択肢よりは既に既往のある患者が一番リスクが高そうと読めるかどうかかで答えは出ます。やはり問題文をしっかり読むことが大切です。1問を大切に解くのが重要です。

part20 第114回歯科医師国家試験 114A41

114A41

ワンステップ接着システムで溶媒として用いられるのはどれか全て選べ。正答率31.5%
a 水
b アセトン
c TEGDMA
d エタノール
e フェノール
(正解a.b.d)
全て選べだから正答率が低くなってしまったのでしょうが、一般的な化学の知識で、溶媒といえばこのなかでは水、アセトン、エタノールと即答できそうです。
ワンステップ接着システムの成分は主に以下のとおりですが、これは高校化学の内容で解けそうな問題です。

ワンステップ接着システム
接着性モノマー
HEMA(水溶性モノマー)

多官能性モノマー(UDMAやTEGDMAなどのジメタクリレート)
重合開始剤、重合促進剤、重合禁止剤
溶媒(アルコール、アセトン)
(フィラー)←ない物もある