【オリジナル問題 】(接着) 国試参照

【オリジナル問題】(接着) 国試参照

【オリジナル問題】(接着)
※画像等はこちらをご覧ください。

以下に2つのインレー修復物の画像を示す。装着の手順の組み合わせで正しいのはどれか。
1つ選べ。
(ア)咬合調整 (イ)接着 (ウ)隣接接触の強さの確認 
  
a Ⅰ (ウ)→(ア)→(イ) Ⅱ (ウ)→(ア)→(イ)
b Ⅰ (ウ)→(ア)→(イ) Ⅱ (ウ)→(イ)→(ア)
c Ⅰ (ウ)→(イ)→(ア) Ⅱ (ウ)→(ア)→(イ)
d Ⅰ (ウ)→(イ)→(ア) Ⅱ (ウ)→(イ)→(ア)
e Ⅰ (ア)→(イ)→(ウ) Ⅱ (ア)→(ウ)→(イ)



【CRインレーとメタルインレーの接着手順】

CR(コンポジットレジン)インレーを装着にあたって(セラミックの場合も)は強度の低いCRの破折を防ぐにために、メタルインレーとは異なる手順によって装着する。

Ⅰ CRインレー
Ⅱ メタルインレー

【オリジナル問題】国試参照 解答
以下に2つのインレー修復の画像を示す。装着の手順の組み合わせで正しいのはどれか。
1つ選べ。

(ア)咬合調整 (イ)接着 (ウ)隣接接触の強さの確認 
  
a Ⅰ (ウ)→(ア)→(イ)  Ⅱ (ウ)→(ア)→(イ)
b Ⅰ (ウ)→(ア)→(イ)  Ⅱ (ウ)→(イ)→(ア)
c Ⅰ (ウ)→(イ)→(ア) Ⅱ (ウ)→(ア)→(イ)
d Ⅰ (ウ)→(イ)→(ア) Ⅱ (ウ)→(イ)→(ア)
e Ⅰ (ア)→(イ)→(ウ) Ⅱ (ア)→(ウ)→(イ)

解答 c



Ⅰ CRインレーの場合
(ウ) 隣接接触の強さの確認→(イ)接着→(ア)咬合調整

Ⅱ メタルインレーの場合
(ウ) 隣接接触の強さの確認→(ア)咬合調整→(イ)接着

となる。

part42 第114回歯科医師国家試験 D-35(保存) 正答率が思ったより低めだった問題 78.6%

114D-35 正答率:78.6% (保存)

114D-35 正答率78.6% (保存)
※画像等はこちらをご覧ください。

50 歳の男性。上顎左側第一大臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。15 年前に修復治療を受けたという。診断をした結果、修復物を新製し、接着性レジンセメントで装着することとした。完成した修復物の写真を示す。
この後、修復物装着前に行うのはどれか。3つ選べ。
a 咬合調整
b シラン処理
c 辺縁のすり合わせ
d レジンコーティング
e 硫黄系機能性モノマー処理

【メタルインレーの装着】 『保存修復学第6版』 第6章間接修復 参照

この問題は正答率が思ったより低く、驚いた。

メタルインレー修復(間接修復)に関する問題です。メタルインレーは金属なので、装着前に口腔外で調整することが容易です。その方が、装着後の調整量を少なくすることができ、有益です。

メタルインレー装着時の大まかな手順としては、基本的に①コンタクトの調整→②マージン調整→③咬合調整→④研磨→⑤接着面処理→⑥装着の順である。

あと、それぞれの修復物によってどのような前処理をするかも覚えておく必要がある。

修復物はメタルインレー(金属)である。

114D-35 正答率:78.6% (保存) 解答
50 歳の男性。上顎左側第一大臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。15 年前に修復治療を受けたという。
診断をした結果、修復物を新製し、接着性レジンセメントで装着することとした。完成した修復物の写真を示す。
この後、修復物装着前に行うのはどれか。3つ選べ。

a 咬合調整 金属であり、修復物装着前に済ませておくとスムーズである。
b シラン処理 陶材等の修復物内面に行う、金属には行わない。
c 辺縁のすり合わせ 装着前に済ませておく。
d レジンコーティング 窩洞形成後、歯髄保護等を目的に行うものであり、修復物完成後に行うのはナンセンスである。
e 硫黄系機能性モノマー処理 メタルプライマーであり金属接着面に塗布する。

解答 a,c,e

part41 第114回歯科医師国家試験 A-81(保存) 正答率の低めだった問題 60.4%

114A-81 正答率:60.4% (保存)

114A-81 正答率60.4% (保存)
※画像等はこちらをご覧ください。

63 歳の男性。下顎右側第二大臼歯の食片圧入を主訴として来院した。5年前に左下7の齲蝕治療を受けて症状なく経過していたが、1週前から自覚するようになったという。エアーで一過性の疼痛を認める。診断をした結果、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真と使用する器具の写真を示す。一連の治療過程を図に示す。

この器具を使用する時期はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ



【CR修復におけるウェッジの使用目的について】 『保存修復学第6版』 3. 歯間分離法 参照

今後皆さんが歯科医師になって臨床を行う上で、コンタクトカリエスの治療は何度もすることになるはずです。

その際重要なのが、いかに隣在歯を削ることなく治療するか、そしていかに修復の際、接触の回復を行うかです。

今回使用したのは木製のウェッジ(即時歯間分離法)ですか、
1回目はプレウェッジは歯間乳頭や隣在歯の保護や等を目的として用い、
2回目は通常のウェッジの目的であり填塞、接触の回復を容易にします。

※同じ器具でも使用するタイミングによって、目的が異なります。

左下7番近心に隣接面う蝕を認める。木製のウェッジ(歯間分離や隔壁の圧接効果がある)。

114A-81 正答率:60.4% (保存) 解答
63 歳の男性。下顎右側第二大臼歯の食片圧入を主訴として来院した。5年前に左下7の齲蝕治療を受けて症状なく経過していたが、1週前から自覚するようになったという。エアーで一過性の疼痛を認める。診断をした結果、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真と使用する器具の写真を示す。一連の治療過程を図に示す。

この器具を使用する時期はどれか。2つ選べ。
a ア プレウェッジ 窩洞形成時、隣接歯歯面や歯間乳頭保護のため用いる。
b イ ウェッジを挿入したままでは隔壁を挿入できない。
c ウ ウェッジ 歯間部に隔壁挿入後、歯肉側窩縁に密着固定することによって接触の回復を容易にする
d エ ウェッジを挿入したままでは隔壁を挿入できない。
e オ 咬合調整の際は隔壁とウェッジを除去しないと邪魔になってしまいます。

解答 a,c