国試対策において、知識が定着していないまま、むやみに問題集を繰り返しても、弊害しかないのでは?

結局今の国試の対策としては、「正しいプロセスで解答を導く&正しい勉強法を定着させる(丸暗記に頼らない)」の2点が重要ではないでしょうか?

今回の国試は、国公立も苦戦する内容でしたが、毎回この難易度が続くわけではないので、やはり教科書ベースで日々なぜそうなるのかを考えるのが大事でしょう。

前回のB君、Cさんの例から考えれることは、正しく&効率的にやるかやらないかの典型的な例と言うことが出来るでしょう。

ところで。。。

「問題集を何周やるべきか?」ということがよく受験生は話しますが、何周やるかはあまり問題ではないと思われます。

要するに大事なのは、「きちんと理解したか」、「覚えるべき事項は覚えたか」、「類題に対応出来るための周辺知識は身につけたか」、「答えを導くプロセスは正しいか」です。

もし1周で、全ての分野において、これらが身につけば、極端な話、一周だけでやればよいことになります。

何故か、一部の学生は(国公立も含めて)周回数に拘る傾向があるように思われます。ただ周回数こそ多くても、知識が繋がっていない、漏れがある、考え方が分かっていないと、雑なパターンが多いのではないでしょうか。そもそも一問一答で、きちんと分からない所まで、全て教科書で調べて、その周辺まで見ていけば、5周も6周も出来るはずがありません。せいぜい三周が限度ではないでしょうか?国公立においても、開始が遅い学生は、一周+直近5カ年というケースも聞いたことはありますが、意外にも合格している人もいます。さらに模試も、麻布、DESの6回あたりを、分徹底的に復習すると、時間が足りなくなるでしょう。こういう力技で行くパターンは、運動部に多いように思われます笑。

100回以前ぐらいならば、2周すれば、合格すると言われていたそうですが、今見れば、「何これ?」と笑いたくなるレベルの問題ばかりでした(今の受験生は本当に大変ですね。。。)

ここまで国試が難化すると、上位層以外は、「個別授業で問題点をあぶりだす→関連知識を整理する→きちんと理解して、応用力を身に着ける」という流れが、以前よりも重要になってきているのではないでしょうか?