part13 第114回歯科医師国家試験 必修 削除問題 D 17 解説 

D17

こちらは、問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため、正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外された問題です

歯科治療中に幼児が口腔内に落下した異物により呼吸困難に陥った。異物の除去を行おうとした所、脈拍数が30回/分となり意識が消失した。直ちに行うのはどれか?

a.気管挿管
b.胸骨圧迫
c.静脈路確保
d.背部叩打法
e.腹部突き上げ法
(正解:b胸骨圧迫)

内容としてはBLSの内容です。アルゴリズムを理解しておくのは、今後の研修医でも役立ちます。AHAのホームページ、麻酔の教科書などに載っていますから、必ず確認してください。

基本の流れをまず確認しておきましょう。

1.反応があるか
→ない場合周囲に知らせる、119番、AED手配

2.呼吸の有無の確認、脈拍の確認
→呼吸がないもしくは死戦期呼吸、わからない場合は無いと判断する。脈拍は10秒以内に確実に触知できるかで確認。

3.呼吸なしまたは脈拍なし
→CPR開始、AEDが入手でき次第装着
詳しいアルゴリズムは教科書などで確認して欲しいため省略して書いていますが、原則は以上になります。

今回は窒息のケースなので、窒息の解除をするかどうかについてですが、窒息の解除を試みるのは意識がある場合です。ない場合は心肺蘇生を行います。

以上割愛した部分も多いですが大まかな流れです。

以上を考えればまずa、cはそもそも出てきません。またd、eも意識が消失した時点で違います。したがって胸骨圧迫に行き着きます。
。。

勿論このようなプロセスで解答を出すのが理想です。また正しいアルゴリズムは必ず学習して欲しいですが、国家試験の問題としてはもっと容易に答えはでます。
まずaやcですが、一般の診療所レベルで対応できるところは少なく、手技としても容易とは言えないので、緊急事態で出来るか?と考えればきつそうです。なので優先順位は低いです。

また今回の問題文には「異物の除去を行おうとした所」と記載があります。ここから「窒息の解除を行おうとしたが上手くいかなかった」とも読み取る事が出来ると思います。そうなるとd、eとも上手くいかなかったのだから答えになるとは考えにくいです。そうなると自動的に胸骨圧迫が答えになると予測できます。
問題文に必要のない事は書かれないと思います。出題者が何を問いたいかを読み取る事も大切だと思います。

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あるいは昨年は仮進級の措置で、進級しているかもしれませんが、対策しないとまずい状況です。。。

「焦らないといけない時に焦って、ちゃんと対策して、進級出来る人」と、「まずい問に何もしなくて、留年してしまう方」との違いでしょうか?

情報&タイミングに鈍い人は、→繰り返し留年というサイクルにはまりかねません。